- アメリカ留学にかかる費用の相場は1ヶ月30万円~
- 語学学校を選ぶなら慎重に!質の良いところを探そう
- 住居費用は学生寮<ホームステイ<ルームシェア<1人暮らし
- 現地の医療費は高額。海外保険の加入がおすすめ
- 費用の節約は格安航空や支給型奨学金を活用しよう
アメリカ留学の費用相場表
時期 | 費用項目 | 1か月あたりの費用 |
---|---|---|
留学中の 固定費 | 学費 | 20万円〜 |
家賃 | 5万〜10万円 | |
生活費 | 5万円〜 | |
交通費 | 1万円~ | |
海外保険 | 1万5000円~ | |
渡航前の 準備費用 | 往復渡航費 | 10万〜20万円 |
パスポート・ビザ費 | 5万〜10万円 |
アメリカ留学にかかる費用は、全体的に高額です。
ですが中には節約できたり無料にできるものもあるので、節約できる費用は全て節約するのが良いでしょう。
▼期間別の固定費相場は以下の通りです。
1ヶ月 | 3ヶ月 | 半年 | 1年間 |
---|---|---|---|
20万〜 | 50万〜 | 100万〜 | 200万〜 |
学費などは期間が長くなればなるほど費用が高くなりますが、留学するためにかかる固定費を考慮すると1ヶ月の短期留学でも30万円はかかります。
1年間の留学となると学費・生活費などを合わせて、最低でも300万円は用意する必要があるでしょう。海外の大学に入学するとなると4〜6年ほど留学することもあるので、合計費用はとても高くなります。
【項目別】アメリカ留学中にかかる費用
留学にかかる主な費用は
「学費」「家賃」「生活費」「交通費」「海外保険」の5つ!
学費
簡単に学費と言っても学校の種類によって金額が異なり、大きく4つに分けられます。
留学先の学校 | 学費 |
---|---|
語学学校 | 20万〜50万円/ 月 |
高校 | 100万〜400万円/ 年 |
大学 | 100万〜400万円/ 年 |
大学院 | 150万〜600万円/ 年 |
学校に通う期間によっても増減しますが、格安の語学学校であれば1ヶ月20万円ほどの学費で通うこともできます。
高校や大学へ入学するとなると、費用は年間で100万円〜600万円と幅広くなります。
それぞれの学校によっても学費は異なるので、あなたが行きたい学校の学費をしっかり確認しておきましょう。
学費の金額の違いはここで決まる!
学費は、以下のポイントによって変わってきます。
- 学校の立地の良し悪し
- 先生のキャリアの高さ
- 生徒の人数
- アジア人の割合
学校の立地
良い場所であればあるほど、学費は高くなる傾向にあります。例えば、アメリカの田舎にある学校とニューヨークにある学校では、ニューヨークにある学校の方が学費が高くなります。
先生のキャリア
語学学校やアメリカの大学の先生が良い大学を出ているかどうかによって、学費が異なります。
語学学校に至っては、良いキャリアを持つ先生が教えるコースを選択することができるようになっています。
生徒の人数
集団授業なのか少人数授業なのかがポイントです。少人数授業の方が学費が高くなります。
アジア人の割合
アジア人が多ければ国際的な学びが少なくなりがちです。できるだけ様々な国の学生が集まっているところを選ぶと、より多くの刺激を得ることができます。
家賃
家賃は5万〜10万円としていますが、住む場所や住居形態などによっても費用は変わってきます。アメリカに留学する場合、住むところは主に4種類です。
住むところ | 1ヶ月あたりの家賃 | プライベート | 賑やか |
---|---|---|---|
学生寮 | 5万円〜 | △ | ◎ |
ルームシェア | 7万円〜 | 〇 | 〇 |
ホームステイ | 8万円〜 | △ | 〇 |
一人暮らし | 10万円〜 | ◎ | △ |
学生寮
家賃が最も安くなるのは学生寮で、費用は月5万円ほどから探すことができます。ただしこれは郊外の話で、ニューヨークなど都会の学校になると、学校側が用意している学生寮だとしても月に15万円ほどの費用になるでしょう。学生寮には、以下のようなメリットがあります。
メリット
- 郊外であれば家賃が安い
- 様々な国の文化を感じられる
- 人がいるので寂しくなりづらい
- 常に英語を使うことができる
デメリット
- プライベートスペースがほぼ無い
- 長期休暇中は寮を出ないといけない
- 食堂の料理が合わないことも
- アジア系の留学生が多い場合も
ルームシェア
続いて費用が安いのはルームシェアで、費用は郊外で7万円ほどに抑えることができます。学校によってはシェアできるアパートなどを探してくれる場合もあります。
メリット
- 部屋によっては割安になる
- 毎月の費用や家事が折半になるので負担が減る
- 気の合うシェアメイトとだと快適
デメリット
- 気が合わないとトラブルが増える
- プライベート空間が確保できない場合も
- 時間管理を気にする必要がある
- 適度な部屋を見つけられないことも
自分でルームシェアを探すのは難易度が高く、治安が良い街なのかシェアメイトがどういった人なのかなど、不確定な要素が多くなります。アメリカでの暮らしに慣れてからルームシェアを始めるといいでしょう。
ホームステイ
ホストファミリーにお世話になる方法もあります。家族の一員となってアメリカでの生活を体験することができます。
メリット
- 食費や光熱費の心配がない
- ネイティヴの英語を学べる
- アメリカ文化やイベントを肌で感じられる
- 家族の一員として過ごせる
デメリット
- ホストファミリーと合わないことも
- ステイ先の環境が悪いことも
- 留学生が複数の場合はトラブルが起こることも
- 生活パターンが違う場合も
1人暮らし
費用はかかりますが、アパートを借りて一人暮らしをするという選択肢もあります。現在は日本人向けの不動産サービスなどもあり、プライベートな空間が必要でお金に余裕がある場合は利用するのもいいでしょう。
メリット
- 完全にプライベート空間
- 自分次第で時間の管理ができる
- 好きな時にホームパーティーができる
- 好きな土地、場所に住める
デメリット
- アパートの契約には英語力が必要
- 契約期間が十分に取れない場合も
- 毎月の生活費が必ずかかる
- 帰宅すると他国の人との会話が少なくなる
生活費
1ヶ月あたり5万円からとしていますが、内訳には以下のようなものがあります。
- 食費
- 携帯代
- 娯楽費・交際費
食費
ルームシェアや一人暮らしをする時は、外食を控えて自炊した方が安く済みます。これは日本もアメリカも変わりません。
アメリカのレストランなどでディナーをすると3000円以上になります。また、注文した料理の代金に加え、チップが必要になることを忘れないでください。
毎日のように外食すると出費がかさむので、できるかぎり自炊して食費を節約することを意識しましょう。
ホームステイを利用するのであれば、ホストファミリーが食事を作ってくれるので食費は低減できます。
携帯代
携帯は、日本からスマートフォンを持っていき、SIMフリーにしてアメリカのSIMに差し替える方法がおすすめです。現地での携帯契約はとても難しいため、日本で解約手続きを済ませてSIMだけを購入して使えるように準備しておきましょう。
娯楽費・交際費
娯楽費や交際費を極端に節約するよりは、アメリカにしかない娯楽を楽しんだ方が気分もリフレッシュでき効率は上がります。
費用対効果を考えると勉強をよりしなければと思いがちですが、ネイティブの友達と交流を持ち英語で会話をする方が英語力は上達します。
勉強するのは大前提の上で、毎日の生活を楽しむと良いでしょう。
交通費
学生寮以外で学校のすぐ近くに住むことは難しいパターンが多いため、公共交通機関を利用することになります。
手段は主に3つあります。
- 鉄道
- 地下鉄
- バス
公共交通機関には日本でいう定期券のような7日間や30日間のチケットがあり、それらを利用すれば通常のチケットを買うよりも安く移動することができます。
街中に済む場合は主な公共交通機関を楽に利用することができるでしょう。
最寄りのバス停や駅を調べて乗り換えなどに気を付けて利用しましょう。
タクシーを使うなら
公共交通機関は、少し田舎になると発達していない場所もあります。その場合、Uber(ウーバー)や、Lyft(リフト)などのタクシー配車サービスを利用することもできます。一般人が空き時間に自家用車を使ってタクシーのような仕事をしてくれるライドシェアリングサービスです。
一般的なタクシーよりも割安な価格で利用でき、事前にアプリで目的地を登録しておけば何も言わなくても目的地まで乗せていってくれます。
アプリはこちら>>
タクシー配車サービス【Lyft】
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海外保険
海外保険は留学の際に見落としがちな費用の1つで、日本で契約してから留学すると渡航初日から安心です。保険の金額相場は月に1万5000円です。
クレジットカードに付帯している保険などを利用することもできますが、対象期間などの限定条件に注意する必要があります。
海外保険に加入する際は、以下の内容が含まれているとより良いでしょう。
- 傷害治療
- 疫病治療
- 携行品損害
- 留学生賠償責任
- 通訳サポート
- 24時間サポート
ケガや病気の治療だけが保険だと思っている方が多いのですが、携行品(持ち物)が盗まれたり壊されたりした時の保証にも入っておきましょう。
通訳や24時間などの保険サポートがあると便利です。未成年や、緊急事態の英語に自信がない方は、特におすすめします。
日本と比べてアメリカの医療費は初診料が1万5000円などととても高額です。慣れない海外生活で万が一の場合に備えて、保険には入っておくことをおすすめします。
アメリカ留学前の準備費用
往復の渡航費
アメリカまでの航空券代の相場は10〜20万円ほどです。
留学の日程や出発の日にちが決まっているのであれば、早めに航空券を買ってしまった方が割引がありお得です。
他にも、格安チケットを手配できるサイトを利用したり、格安航空会社のLCCや乗り換え便を利用することでさらに渡航費を安くできます。
勉強をするための留学なので、飛行機代にお金を使うより少しでも勉強にお金を使うことをおすすめします。
ビザ取得費
留学するにあたり、週に18時間以上の授業を受けるまたは90日以上の滞在になる場合は、必ずビザを取得しなければなりません。
▼ビザの申請料金
項目 | 費用 | |
---|---|---|
ビザ申請料金 | 約1万7000円 | |
3ヶ月以下 | ESTA(観光ビザ)申請 | 約1500円 |
3ヶ月以上 | SEVIS(学生ビザ)申請 | 約2万1400円 |
入学許可証(I-20)発行手数料 | 約1万〜5万円 |
SEVISとは、学生がビザの申請をするときに支払わなければならない費用のことです。ただし、取得するビザによっては支払いが免除されることもあるので、自分が支払う必要があるのかどうか確認しましょう。
パスポート取得費
海外旅行などですでにパスポートを取得している方は必要ありませんが、期限切れや持っていない方は新しくパスポートを作る必要があります。
▼パスポートの取得にかかる手数料
有効期限 | 年齢 | 費用 |
---|---|---|
5年 | 12歳未満 | 6000円 |
12歳以上 | 1万1000円 | |
10年 | 20歳以上 | 1万6000円 |
パスポートは有効期限が2種類あり、期限と年齢によって費用が異なります。パスポートの取得手続きはとても手間がかかるので、20歳以上であれば10年のパスポートを取得した方が良いです。
アメリカ留学の費用を節約するコツ
留学費用の節約は、語学の勉強に関係ない部分をできる限り節約しましょう。
下記のような節約手段があります。
- 渡航費:LCCやキャンペーンを利用
- 授業料:スカラーシップ(奨学金)を利用
- サポート:無料エージェント
渡航費:LCCやキャンペーンを利用
アメリカまで行く渡航費は節約することができます。
しかし残念ながらLCCはアメリカへの直行便は無く、中国や上海など他の国で乗り継ぎをする必要があります。到着までの時間はかかりますが、金額は安くなることが多いです。
格安航空のLCCを利用して、安く行ける飛行機を探しましょう。
- ピーチ
- バニラエア
- ジェットスター など
アメリカに出発する日が決まったら、あらゆる航空会社のチケット料金を比較すると良いでしょう。フライトまでの日程が長い方がチケットが安くなるので、航空券の購入は3週間~3ヶ月くらい早い方が良いです。
チケット検索におすすめなサイトはこちら>>
アメリカ行きのチケットで格安航空券がない時期には、ANAやJALなど大手の航空会社のキャンペーンを利用することも可能です。各航空会社がどんなキャンペーンをやっているか確認して、最も安くアメリカに行ける方法で渡航しましょう。
授業料:スカラーシップ(奨学金)を利用する
アメリカの各大学が用意している留学生対象のスカラーシップには、返済の義務がない支給タイプがあります。
- メリット型奨学金:成績やスポーツなどが優れた学生に与えられる
- ニーズ型奨学金:学資不足の家庭へ不足分を補ってくれる
支給型
貸与型ではないため返済の義務はありませんが、年間を通して成績やスポーツ、ボランティアを行うなどで常に優秀である必要があり、審査は厳しくなっています。
奨学金の審査には、以下のようなものがあります。
- 学業成績
- 親の収入
- 面接
- エッセイ
- 推薦状
- 課外活動
奨学金審査に応募するのにお金はかかりません。留学費用を節約したいのであれば、積極的にプログラムに応募しましょう。
サポート:無料のエージェントを利用
アメリカに留学したいと思っても、自分1人で語学学校の情報を集め、ビザを取得し、住む場所を探し、実際にアメリカに行き学び始めるのはとても大変なことです。少しずつ準備をすることは可能ですが、余計な時間が取られてしまいます。
もし学生の間であれば学校の留学プログラムを利用して応募すると良いですが、卒業後などに留学したい場合はエージェントへ相談すると大学選びや留学手続きなど様々なサポートをしてくれます。
留学エージェントには有料と無料の2種類があります。
エージェントを利用するのであれば、無料エージェントを使った方が費用は節約できます。アメリカに行く前の日本で多額のお金を費やすのは得策ではありません。エージェントにかける料金は、なるべく低く抑えましょう。
エージェントの中には手数料無料を謳い文句にしている所がありますが、あとから料金を請求される可能性もあるので、きちんと料金体系を確認しておきましょう。