- 3ヶ月の留学費用は20万円~60万円
- 1年間の留学費用は100万円~400万円
- 内訳は学費・滞在費・飛行機代・ビザの4種類
- アメリカとイギリスは費用が高く、1年で400万円に上ることも
- 安く行きたいならフィリピンがオススメ!1年でも100万円ほど
- LCCや奨学金などを利用すると費用を抑えられる
留学の費用相場表
項目 | 費用 |
---|---|
学費 | 20〜200万円 |
滞在費 | 20〜200万円 |
飛行機代 | 10〜20万円 |
ビザ | 3〜5万円 |
留学にかかる費用の内訳
学費
まずは学費から見て行きますが、学費には3つのものが含まれます。
- 入学金
- 授業料
- 教材費
入学金や教材費はそこまで高くないのですが、授業料は留学先の国によってかなり高くなっているところもあるので注意しましょう。
留学先の大学や語学学校に関しては、学費よりも授業の内容で選ぶことをおすすめします。学費があまりにも安い語学学校を選んでしまうと、その分授業の質が落ちてしまうことも考慮しておきましょう。
滞在費
語学学校に入学することが決まっても、現地でどこに滞在するかが決まっていないと留学できません。
現地に滞在する方法は、大きく分けてホームステイとルームシェア(シェアハウス)の2種類があります。どちらかと言えばルームシェアの方が安いのですが、いきなりルームシェアから始めるのは難易度が少し高いでしょう。
最初はホームステイ先の家族などを大学や留学エージェントに探してもらって、慣れてきたらルームシェアを利用することをおすすめします。
ホームステイとルームシェアのメリット・デメリットは以下の通りです。
ホームステイ | ルームシェア | |
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メリット |
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デメリット |
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ホームステイは向こうの家族にお世話になるので、文化などをより深く知ることができますが、家族によっては当たり外れも大きいのがデメリットです。
一方でルームシェアは安いのですが、同じ日本人と仲良くなってしまうとなかなか言語が上達しにくいというデメリットがあります。予算と見比べながら、決めるようにしましょう。
飛行機代
留学先の国によって異なるのですが、日本から飛行機を使って渡航するための費用も忘れてはいけません。
LCCを使うのか一般的な航空会社を利用するのかにもよりますが、相場は10〜20万円ほどになります。
学費や滞在費に比べると安い額ではありますが、それでも学生や若い社会人にとっては大きな額と言えるでしょう。
ビザ
留学する人が取るビザはほとんどが学生ビザですが、ワーキングホリデーに参加する場合はワーキングホリデービザを取る必要があります。
留学する機関によっても異なりますが、一般的には短期で3万円・長期で5万円ほどの費用がかかります。
ビザを取得するタイミングに関しては、語学学校や海外の大学への入学が決まった段階で指示があるので、それに従いましょう。不安な時は、大学の相談窓口や留学エージェントに相談するようにしてください。
5ヶ国比較!留学先別の費用相場
期間別費用 | |||
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留学先 | 3ヶ月 | 半年 | 1年 |
アメリカ | 70〜120万円 | 120〜190万円 | 200〜400万円 |
カナダ | 50〜100万円 | 110〜150万円 | 180〜300万円 |
イギリス | 70〜120万円 | 150〜190万円 | 250〜400万円 |
オーストラリア | 60〜100万円 | 120〜180万円 | 200〜380万円 |
フィリピン | 20〜30万円 | 30〜60万円 | 60〜100万円 |
アメリカの留学費用
留学先として大人気のアメリカですが、留学費用はかなり高めです。安くても70万円から、高くて400万円もの額が必要になります。そもそもの物価が高いという理由から、大学や語学学校の学費も高くなる傾向があります。
一方でアメリカ自体はとても広い国なので、都市部はとても費用が高いのに対し、田舎になると一気に学費が安くなる場合も多いです。そのため、もし費用を抑えてアメリカに留学したいのであれば、安い田舎の地域を視野に入れると良いでしょう。
以下が、アメリカに留学するメリットとデメリットです。
メリット |
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デメリット |
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アメリカは学生ビザではアルバイトをすることが認められていません。そのため、費用が高いからと言って、学生ビザではアメリカで仕事を探してお金を稼ぐことができないのです。あらかじめ費用を用意した上で、余裕を持って留学する必要があります。
カナダの留学費用
アメリカと同じく学生から人気のある留学先ですが、アメリカよりも少しだけ費用が安いです。学費自体は安く抑えられるものの、カナダで生まれた地元の人と比べると3〜4倍の学費を払うことになります。
カナダに留学する場合、場所はだいたい以下に限られます。
- バンクーバー
- トロント
- オタワ
- ビクトリア
- モントリオール
もちろんその他の都市にも語学学校はあるのですが、都市部を離れると語学学校の数が一気に少なくなります。
カナダはアジア系の学生からの人気が高いため、行ってみたら日本人と韓国人と中国人がほとんどだったなんていうパターンも。本気で英語を覚えたいのであれば、なるべくローカルの人が多い学校を選ぶようにしましょう。
以下がカナダに留学するメリットとデメリットです。
メリット |
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デメリット |
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カナダに留学するときに注意したいのが、冬の過ごし方です。留学を考えている場合は、しっかりと防寒具を準備しておく必要があります。
イギリスの留学費用
アメリカ英語とは違って、丁寧で質の高いイギリス系の英語を学びたいと思っている学生や社会人の方は多いと思います。
ブリティッシュ・イングリッシュと呼ばれるイギリス英語を学ぶために留学するときの費用は、アメリカと同じくらいと思って良いでしょう。
イギリス留学のメリットとデメリットは以下の通りです。
メリット |
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デメリット |
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学費だけで見るとアメリカと相違ないのですが、そもそもの物価が日本と比べて高く、宿泊費もとても高いです。
ホームステイをするかシェアハウスで暮らすかによって費用が異なりますが、半年の生活で100万円は用意しなければなりません。学生留学であれば100万円を用意するのは簡単ではないので、大学の奨学金プログラムなどに積極的に応募するようにしましょう。
一方で、名門大学なども多いのでイギリスの留学先を卒業すると、そのまま学歴として利用することができるのもメリットです。
オーストラリアの留学費用
アジア系の学生からとても人気があるのがオーストラリアです。学費だけを見ると、アメリカやイギリスと比べて比較的安いとされています。
一方で、物価は日本と比べてとても高いです。ですから、生活費などの費用はかなり高くなることを覚悟しておきましょう。
オーストラリア留学には以下のような特徴があります。
メリット |
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デメリット |
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オーストラリアの英語には、オージーイングリッシュとも呼ばれる、オーストラリアでしか使われない訛りがあります。
オーストラリアは比較的気候が穏やかなので、日本からの留学でも気候面での心配は少ないです。
フィリピンの留学費用
最近になって大学生からの人気が高いのがフィリピンです。フィリピン留学が人気になったのには以下の理由があります。
- 学費が安い
- 物価が安い
- 語学学校が整っている
他の留学先と比べて圧倒的に留学費用が安いため、最初の留学としておすすめの場所です。
日本から近いため、2週間や1ヶ月などの短期留学としても人気のある国です。アジア圏であるものの、公用語が英語のため日常生活でも英語を使うことができます。
なるべく安く費用を抑えて英語を覚えたいのであれば、フィリピンが最もおすすめです。大学生で留学費用を自分で支払う予定の方は、フィリピンを留学先候補として検討してみると良いでしょう。
留学費用を抑える5つの方法
LCCを利用する
留学することを考えると学費と現地での生活費にばかり目が行きますが、実は飛行機代がとても高いパターンが多いです。そこでLCC(格安航空券)を利用して、できる限り安く現地に行くように心がけてみましょう。
代表的なLCCには以下のような会社があります。
特に飛行機を楽しみたいと思っていないのであれば、LCCを利用して一気に費用を抑えてしまうのがポイントです。
実際にLCCを使った時と一般的な航空会社を利用した時とでは、片道5万円〜往復10万円以上の差がつくこともあります。
学生は特に留学費用を稼ぐのが大変でしょうから、なるべくLCCを利用するのをおすすめします。一方で、LCCを利用するデメリットもあります。
LCCのデメリット
- 予約すると日付や便の変更ができない
- キャンセルが不可能
- 夏休みやGWはチケットがない
- 機内食がない
- 機内テレビがない
- 毛布がオプション
安く飛行機に乗ってもらえるように、飛行機内のどこかでコストをカットする必要があります。そこで、LCCはチケットのキャンセルを不可能にしたり、休暇が多い日は高くしたり、機内食や毛布などをオプション料金として支払う形にしています。
ですから、LCCだからと言って一般的な航空会社と同じように乗ると、結局値段が変わらないということが起こり得ます。
ワーキングホリデーに参加する
ワーキングホリデービザで留学すると、現地で働くことができる権利がついてきます。そのため、語学留学をしながらアルバイトをして学費分のお金を稼ぐことができるのです。
一般的に学費全てを稼げる人はとても少ないので、学費や生活費はあらかじめ用意しておく必要があります。しかし、1年間100万円程度の資金があれば、十分留学用としては足りるため、一般的な留学と比べると圧倒的に費用が抑えられます。
ワーキングホリデーを利用して留学する時の費用は以下の通りです。
- ビザの申請料
- 飛行機のチケット代
- 学費
- 生活費
渡航する時期や留学先の国によって費用が大きく異なりますが、やはり現地でアルバイトができる分費用はグッと抑えられます。
一方で、アルバイト代だけで留学費用を賄おうとすると、語学の勉強がおろそかになってしまうこともあるので注意しましょう。
あらかじめ100万円程度の予算を貯金しておいた上で、参加するのがベストです。
留学先を探すなら無料エージェント
学生であれば、学校のプログラムに参加するだけで留学することができます。しかし、社会人となると留学先を探すのにも一苦労します。
そこでおすすめなのが、留学エージェントを利用することです。留学エージェントを利用する場合は、無料のエージェントを探すとよいでしょう。
エージェントを利用するメリットは以下が上げられます。
- ビザや宿泊先の手配を任せられる
- 留学の目的によってプランを組んでくれる
- 語学学校に関する情報をたくさん知っている
- 渡航前だけでなく現地でもサポートを受けられる
- 留学前に英語を教えてくれる
エージェントを利用すると、とてもありがたいサービスを受けられます。しかし、代行手数料としての費用が別途10万円以上かかるのが一般的です。
そのため、ビザの手配や語学学校に関する相談のみを行なっている無料エージェントを探すのをおすすめします。
旅行保険をクレジットカードにする
留学するときに念のために旅行保険に入っておく人は多いと思いますが、旅行保険の費用をクレジットカードにするだけで無料に抑えることができます。 一般的な留学保険の相場は1年間で10〜20万円ほどですが、クレジットカードの付帯保険を利用すると0円に抑えることが可能です。
以下が、海外旅行保険が付いているクレジットカード3社です。
これらのクレジットカードであれば、留学する学生でも作れますし旅行保険も付いてきます。
一方で、クレジットカードに付帯している保険だけで不安な方は、一般的な留学保険にも加入しておくのがおすすめです。万が一海外で医療行為を受けた場合、総額500万円を超えてしまった例もあるので、注意が必要です。
給付型の奨学金を利用する
これからの時代に向けてグローバルな人材を育成したいと思っている日本では、返済不要の給付型の奨学金制度が整っています。基本的にはご自身で申し込んで審査を受けることになるので、留学費用を抑えるためにも応募してみるのが良いでしょう。
以下が、給付型の奨学金の一例です。
他にもたくさん給付型の奨学金があります。応募する際には年齢などの条件があるので、条件を満たしているか確認してから応募するようにしましょう。