- 中古原付の相場は1万円以下~50万円以上のものまでピンキリ
- 原付スクーターの維持費は年間約9万円~
- 車両選びで大切なのは、走行距離・修復歴のチェック
- 悩んだら、まずは人気の5車種をチェック!
原付スクーター 人気車種の中古相場一覧
人気順位 | メーカー「車種」 | 総登録台数 | 平均値 | 最安値 | 最高値 |
---|---|---|---|---|---|
1位 | ヤマハ「ビーノ」 | 1777台 | 13.3万円 | 2.45万円 | 21.5万円 |
2位 | ヤマハ「ジョグ」 | 1636台 | 11.8万円 | 2.72万円 | 32.4万円 |
3位 | ホンダ「ズーマー」 | 573台 | 14.7万円 | 5.8万円 | 74.73万円 |
4位 | ホンダ「ジョルノ」 | 1746台 | 14.9万円 | 2.3万円 | 22.3万円 |
5位 | ホンダ「トゥデイ」 | 1299台 | 6.7万円 | 0.51万円 | 17.8万円 |
上位4車種は平均的な価格と、外見の良さ、さらにカスタマイズの楽しさが加えられた車両ということが見えてきました。次点で価格の安いホンダ「トゥデイ」。また状態のいい車両を手に入れるには、登録台数の多い、「ビーノ」「ジョグ」「ジョルノ」「トゥデイ」が有利です。
維持費は年間約9万円!安いようで高い原付スクーター
維持費としてかかる費用は合計で年間約9万円。その内訳は、大きく8つの項目に分けられます。
年間費用(9万円)の内訳 | 費用(1年あたり) |
---|---|
①自賠責保険 | 7500円 |
②軽自動車税 | 2000円 ※50cc以下の場合 |
③登録代行手数料 +納車整備手数料 | 約1万5000円 ※任意 |
④任意保険 | 約3万円 |
⑤駐車場代 | 5000円~1万円 ※都会の場合 |
⑥ヘルメット・ロックチェーン・ 手袋など | 1万円~ |
⑦部品交換・整備・消耗品 (メンテナンス) | 約3万円 |
⑧燃料費 | 約8000円 |
詳しく見ていきましょう。
1.自賠責保険
自賠責保険は購入時(登録時)に加入が強制されている保険で、年間7500円かかります。
保険加入期間 | 保険料(離島地域を除く) |
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1年(12ヶ月)契約 | 7500円 |
2年(24ヶ月)契約 | 9950円 |
3年(36ヶ月)契約 | 1万2340円 |
4年(48ヶ月)契約 | 1万4690円 |
5年(60ヶ月)契約 | 1万6990円 |
保険期間の選び方と計算方法
保険期間を選ぶ際、購入する車両の走行距離と使用する年間走行距離を計算すると目安が分かります。
スクーターの寿命走行距離÷(一日の往復走行距離×一か月の運転日数×12か月)
▼2万キロの車両を購入した場合
例えば、通勤で片道5キロ(往復10キロ)の距離を月に20日走行したとすると、年間走行距離は2400キロという計算になります。
一般的な原付スクーターの寿命は4万キロとされ、仮にその半分である2万キロの車両を購入するとしても、メンテナンス次第で8年は乗れる計算になります。
購入する原付スクーターをいつまで使うかによって、加入期間を選ぶことで節約が可能です。
2.軽自動車税
毎年4月1日時点での所有者に支払いが義務付けられている自動車税です。
原動機付自転車(第一種)50cc以下の場合、年間2000円に該当します。
お店でやってくれる場合もありますが、自分で行う場合は、郵便局やコンビニでも支払いが可能です。
※別途決済手数料が必要な場合があります。
3.手数料(登録代行手数料)+納車整備手数料
こちらは自分で行うこともできますが、面倒な手続きや作業があるのが難点です。そんなときは代行を依頼することも可能です。「登録代行の手数料」+「納車までの整備を対応してくれる販売店への手数料」として約1万5000円が相場とされています。
4.任意保険
保険会社 | 保険料 |
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チューリッヒ | 2万8210円 |
アクサダイレクト | 要問合せ |
三井ダイレクト損保 | 5万1270円 |
等級:純新規契約/補償年齢:全年齢/対人、対物賠償:無制限
いわゆるバイク保険で、事故を起こした場合の備えとして任意で加入できる損害保険のことです。原付の場合、年間3万円前後が相場です。
任意保険は「複数比較」で安くなる
保険料・加入条件は保険会社によって異なるので、任意保険の費用を抑えるには、複数の保険会社を比較することが大切です。ウェブで手軽に一括見積できるサービスを活用しましょう。
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5.駐車場代(都会の場合)
原付スクーターは、原則、駐輪場にとめることが定められています。マンション等にとめる場合、屋外なら5000円前後、屋内でも1万円前後が相場とされています。コンビニなど私有地への無断駐車は、最悪の場合、遺失物やゴミとして処分される恐れもありますので、注意が必要です。
6.ヘルメット・ロックチェーン・手袋など
原付の運転にはヘルメットの装着が義務付けられています。
道路交通法と消費生活用品安全法によって定められた基準があり、見た目重視の安物でよければ約5000円からあり、一流メーカーのブランドヘルメットになると3万円以上のものがあります。命を守るため安全を最優先に考えて選ぶことをおすすめします。
原付スクーターは、盗難がある可能性も考えなければなりません。
その対策として、本体の予防装備に加え、ワイヤーロックやチェーンロックなどの購入も視野に入れるとよいでしょう。1000円台のものから販売されているため、好みのものを選ぶとよいでしょう。
また、寒さの厳しい冬場に手袋がない場合、ハンドルを握るのがやっとの思いをすることになります。最低でも革製の手袋を装着することをおすすめします。こちらも1000円台から販売されていますので、原付の購入に合わせて準備するとよいでしょう。
7.品交換・整備・消耗品(メンテナンス)
原付スクーターは、メンテナンスなしで安全に走れる距離はせいぜい2万キロ以内が限界で、新車で買った場合の補償は2年で切れてしまいます。長い距離を安全に走行するために必須な、各部品のメンテナンスの目安は以下の通りです。
メンテナンス 項目 | 費用 |
---|---|
オイル交換 | 1000~3000円(3000キロに1回/工賃込み) |
Vベルト・ウエイトローラー交換 | 8000円(1万キロ/工賃込み) |
フロントタイヤ交換 | 5000円~(工賃込み) |
リアタイヤ交換 | 8000円~(工賃込み) |
プラグ交換 | 1000~2000円(工賃込み) |
エアフィルター清掃 | 7000円(工賃込み) |
その他多数ありますが、特にオイル交換をしていないとエンジンへのダメージが深刻化し、修理費用が高くなる可能性があります。
8.燃料費
1年に2400キロ走行する場合の年間燃料費を、統計データを元に算出しました。
車種 | 年間燃料費 | 平均燃費記録 | 年間消費ガソリン量 |
---|---|---|---|
ヤマハ「ビーノ」 | 8405円 | 39.27km/L | 61L |
ヤマハ「ジョグ」 | 7854円 | 42.02km/L | 57L |
ホンダ「ズーマー」 | 8543円 | 38.91km/L | 62L |
ホンダ「ジョルノ」 | 7441円 | 44.40km/L | 54L |
ホンダ「トゥデイ」 | 9232円 | 35.68km/L | 67L |
※走行距離の目安:片道10分、約5キロの距離を月に20回走行すると年間2400キロ ※レギュラーガソリン全国平均価格:137.8円/Lで計算(小数点以下四捨五入)
中古原付の選び方のコツ
1.走行距離・修復歴をチェック
原付スクーターはきちんとメンテナンスをすれば、4万キロ程度までなら問題なく走行できます。
見た目が良くても粗悪なパーツや整備の車両や、見た目が悪くてもきちんと走れる車両など様々なものがあるため、車両はなるべく試乗しましょう。
中古の市場には、カスタム車両などの50万円を超えるものもあります。小さな傷などがあったとしても問題はありませんが、フレームにダメージがある場合は大変危険です。
また、購入元とのトラブルを避けるため、ネットで探す場合も必ず修復歴なしの車両を選ぶことが大切です。
2.原付のパーツは消耗品。本体も割り切って選ぼう
原付は手軽に乗れるぶん、雑に取り扱われることもしばしば。
原付は交換すべき部品が多くあるため、業界では原付スクーター自体を消耗品として捉える一面があります。信頼できるお店であれば、車両を割り切って選んでも安心です。
バイク買い替えなら
古いバイクは中古買い取りに強いところに依頼しましょう。
おすすめは「バイク王」
- 買取台数累計170万台。業界最大手で安心
- 全国に60店舗以上。在庫が多い・輸送コストが低い→高価買取が期待できる!
- ウェブの簡単な査定や、LINEの写真査定あり
バイクを売る時に必要なもの
- 標識交付証明書
- 自賠責証明書
- 身分証明書
- 印鑑(認め印でOK)
- 銀行口座
- 委任状(所有者本人以外が売る場合)
原付の購入はここがおすすめ!メリットを比較
業種 | オススメ度 | メリット |
---|---|---|
大手ネット販売 | △ | 知名度の高さと探しやすさ |
ネットオークション・個人売買 | × | 販売店より安め |
ディーラー系の販売店 | ◎ | 製造メーカーの安心感 |
個人経営の自転車・バイクショップ | △ | 修理などアフタフォローにも期待できる |
- 身分証明書
- 印鑑(認め印でOK)
- 手付金
店舗で買うなら近所で口コミリサーチが大切
中古バイクは見た目は良くても、足回りや駆動系にダメージがあり安くなっていることもあるので、店舗で実物の状態を確かめることができるのは大きなメリットです。
また近所であれば、購入店での整備のたびに運搬費用を心配せずにすみます。他店でも整備はしてもらえますが、割高に設定されていることもあるので注意が必要です。
店の評判が良ければお客さんが多く集まり、商品の回転も速いので口コミを参考に近所の良心的なお店をリサーチしましょう。
大手ネット販売
メリット | デメリット |
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ネット販売を利用すると簡単に購入できますが、お店が遠くにある場合は、車体費用に別途陸送費がかかるため注意が必要です。
ネットオークション・個人売買
メリット | デメリット |
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購入手続きが簡単な反面、トラブルの心配もあり、実車を確認し納得の上で進めることが必要です。
ディーラー系の販売店
メリット | デメリット |
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メンテナンスのクオリティに加え、独自の保証制度など安心面で手厚いサポートが魅力です。
個人経営の自転車・バイクショップ
メリット | デメリット |
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カスタムにも対応してくれるお店が多く、自宅の近所にあると何かと心強いものです。
人気車種トップ5の魅力
人気順位 | メーカー:車種 | 特長 |
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1位 | ヤマハ「ビーノ」 | オシャレで可愛い外観 |
2位 | ヤマハ「ジョグ」 | 熟練され使い勝手の良いデザイン |
3位 | ホンダ「ズーマー」 | 他とは一線を画す個性的な外観 |
4位 | ホンダ「ジョルノ」 | POPな印象と高級感 |
5位 | ホンダ「トゥデイ」 | リーズナブル |
ヤマハ「ビーノ」
※写真引用:ヤマハ 「ビーノ パールシャイニングイエロー」
メリット | デメリット |
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丸みを帯びたデザイン性の高さで女性から圧倒的な人気車種。
ヤマハ「ジョグ」
※写真引用:ヤマハ「ジョグ タスマニアグリーンメタリック」
メリット | デメリット |
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熟練されたデザイン、静かなエンジン、パーツの豊富で使い勝手の良さに繋がっています。
ホンダ「ズーマー」
※写真引用:ホンダ「ズーマー カムフラージュグリーン」
メリット | デメリット |
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デザイン性に特化していて、10代~20代に圧倒的な指示を集めています。
ホンダ「ジョルノ」
※写真引用:ホンダ「ジョルノ パールソフトベージュ」
メリット | デメリット |
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丸みを帯びたデザインが似ているビーノと比べ、ハンドル下の小物入れが便利です。
ホンダ「トゥデイ」
※写真引用:ホンダ「トゥデイ デジタルシルバーメタリック」
メリット | デメリット |
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良くも悪くも普通の原付スクーターといった印象で、数も多く手に入れやすい印象です。
原付スクーター・バイクに関する「よくある質問」
Q1.エンジンの違い、4ストと2ストはどっちがいいの?
一般的に4ストロークサイクルは燃費が良く、2ストロークサイクルは加速が良いとされています。
メンテナンス性や、環境性能を考えた場合、4ストロークサイクルの方が優れていますが、スポーツ走行などの場合は2ストロークサイクルを選ぶのが定番。使用目的に合わせて選ぶことをおすすめします。
Q2.通勤距離の限界はある?
基本的には通勤距離の限界はありませんが、片道15km~20kmを超えると体力的にきつさを感じてくるでしょう。 また、長く乗り続けるためには通勤距離から必要なメンテナンス回数を事前に確認しておく必要があります。
通勤に往復40キロの距離を走る場合、月に25日使うと、年間の走行距離は1万2000キロになります。とすると、オイル交換は4ヶ月に1回、タイヤやベルト、駆動系や足回りの交換も年に1度のペースで行う必要があります。
Q3.雨の日の通勤はどうするの?
雨の日は視界も悪く、特に水たまりに入ればハンドルをとられ、マンホールの上に乗ると滑るため大変危険です。やむを得ない場合以外はスクーターやバイクに乗ることは控えましょう。
どうしても運転する必要がある場合は、上下に分かれたレインスーツを着用し、いつもより速度を落として安全運転を心がけましょう。
Q4.原付スクーターの走行ルールとは?
原付スクーターの制限時速は時速30キロ以下です。
安全のためそれ以上の速度がでるように設計されていますが、違反すると以下の厳しい罰則があります。
15キロ未満の速度超過で反則金9000円+違反点数1点
15~20キロの速度超過で反則金1万2000円+違反点数1点
原付スクーターは正式名称を原動機付自転車と言います。
軽車両に当たるため、交差点では二段階右折をする必要があり、自動車とは違うため注意が必要です。このルールを軽視し小回り右折をした場合、二段階右折違反の交差点右左折法違反に該当します。
免許点数から点数1が加算+反則金3000円
交差点を通過していた場合は2点加算+反則金6000円(信号無視として1点の加算+反則金3000円が追加されるため)
以上が請求されることになり、厳しい処罰の対象になります。