- 未就学児はおもちゃ・お菓子・1000円以内
- 小学生は3000円~5000円
- 中学生・高校生は5000円~1万円
- 迷ったら年齢×500円
- 会えない場合は現金書留、各種ギフト券で
お年玉相場表(子どもの年代・関係性別)
関係性▶ ▼年代・年齢 | 自分の子 | 孫 | おい・めい | 友人の子 |
---|---|---|---|---|
赤ちゃん (0~3歳) | おもちゃ・お菓子 孫・甥姪の場合は現金は親に | おもちゃ・お菓子 | ||
幼稚園・保育園児 | 1000円 | 1000~2000円 | 500~1000円 | |
小学生・低学年 | 3000円 | 3000~5000円 | 1000~3000円 | 1000~3000円 |
小学生・高学年 | 5000円 | 5000~1万円 | 1000~5000円 | |
中学生 | 5000~1万円 | 3000~5000円 | 3000円 / ギフト券 | |
高校生 | 1万円 | 5000円 / ギフト券 | ||
大学生 ※渡さない場合もあり | 1万円 / なし | 5000円 / なし | なし |
お年玉は迷ったら「年齢×500円」!
一番シンプルで分かりやすいお年玉の計算式は、
「年齢×500円」
例えば、小学1年生(7歳)の場合は「7歳×500円=3500円」、小学6年生(12歳)の場合だと「12×500円=6000円」となります。
これだと計算式に数字を入れるだけですので、悩まずに済みますね。
0歳~3歳はお菓子やおもちゃでも!
お金という物の存在をまだきちんと理解していない0歳~2、3歳くらいまでの赤ちゃんへのお年玉は、お金の代わりにお菓子やおもちゃをあげるという方もたくさんいます。
幼稚園児・保育園児はキャラクター袋などで工夫を!
未就学児へのお年玉の相場は赤ちゃん時代に比べ、お年玉をあげる割合は増えるものの、金額自体はまだまだ抑えられています。同じ金額のお年玉でも、キャラクターもののポチ袋に入れてあげるなど、ちょっとした工夫でより喜んでもらえるでしょう。
小学生(低学年)は3000円を目安に
お年玉の計算式(年齢×500円)でいくと、例えば1年生(=6歳)は6×500=3000円、2年生(=7歳)は7×500=3500円と、計算式と比較してもだいたい同じような金額になるため、困ったら計算式を参考に、ご家庭の懐と相談して決めていきましょう。
小学生(高学年)は日頃の使い道を考えて
小学生低学年と同様、基本的には計算式に当てはめて決めていきますが、家庭の経済状況や普段子供にどれくらいお金を使っているのか、日常のお小遣いはいくらかなど、色々な側面を考慮し、増減を決めていきましょう。
中学生は3年間一律5000円と統一するのもOK◎
中学生になると学校や部活・塾の帰りに買い食いをしたり、友人と買い物など遊びに出かけたりすることも多くなるので、小学生のころよりもお金の使い道が多様化していきます。
また中学生になると、他の親戚からもたくさんお年玉をもらえることが多くなります。あまり多くなりすぎないようにバランスを考えるといいでしょう。
高校生はアルバイトをしていてもあげるのが一般的
高校生にもなると遊ぶ時にも何かとお金がかかるので、アルバイトをしていたとしても、お年玉をあげるのは一般的なことです。
この年齢になると家族より友達と過ごすことも多くなり、付き合いが幅広くなるにつれて遠出をする機会も増えていきます。またカラオケやボーリング、遊園地といった娯楽施設に行く機会も増えるのが特徴です。
大学生は「渡さない」という選択肢も
高校生までのお年玉の相場とは基準がガラッと変わり、渡すどの主体からしても「渡す」or「渡さない」という選択肢になるようです。「高校を卒業するまで」「成人するまで」「社会人になるまで」と、大学生へのお年玉はいろいろな考え方があります。あなたの考えであげるかどうか決めて問題ないでしょう。
お年玉の決めごと
兄弟でも金額に差はつけるべき?
兄弟でお年玉の金額に差をつけた方が、平等になります。
兄弟・姉妹で差をつけると下の子がかわいそうだと思われるかもしれませんが、お年玉には年齢の上限があります。例えば上の子が高校生で5000円のお年玉をもらい、下の子は中学生で同額のお年玉をもらうとしたら、下の子の方が最終的に多くもらえることになり、最終的にもらえるお年玉の金額に差が出てしまうのです。
お年玉はいつまであげるの?
お年玉をあげる年齢の基準として多いのは以下の通りです。
- 「成人するまで」
- 「高校を卒業するまで」
- 「社会人になるまで」
※2022年4月から成人年齢が18歳に引き下げられる法改正があるため、「成人」「20歳」のいずれが基準となるか注目されます。
毎年の出費となるお年玉。一体何歳まであげるべきか悩む方は少なくありません。
高校卒業で進学や就職をする人が分かれ、人生においても大きな分岐点となります。就職と同時に自立した大人と見なされることも少なくありません。多くの人が、それぞれの考えでお年玉の上限年齢を決めています。
孫はいつまでも孫
祖父母は年齢に関係なく、お年玉をくれることも多いです。実際に私も、社会人になっても、お正月には「帰省のお小遣い」も兼ねておばあちゃんからお年玉をもらっていました。いくつになっても「可愛い孫」、というのに変わりはないのでしょうね…。
遠方などで子供に会えない場合のお年玉の渡し方
- 現金書留で現金を郵送する
- 両親や義父母など代理の方に託し渡してもらう
- お年玉を渡す代わりにプレゼントを贈る
- 無理に送らないといけないわけではない
現金で送る場合は必ず専用の『現金書留』で!
お年玉を郵送する場合、普通郵便として封筒に入れ送る事は法律違反となりますので、「現金書留」で送る必要があります。現金書留でも品物や手紙を同封することは可能ですので、一筆お手紙も入れるのもよいですね。
また、別料金がかかりますが、現金書留は日付指定も可能ですので元旦に届ける事もできます。事前に両親あてに送り、元旦にお子さんに渡してもらうのもいいですね。
お年玉を現金書留で送る手順
- ポチ袋にお金を入れる
- ポチ袋に子供の名前を書く
- 子供と親御さんに一筆手紙を書く
- 郵便局に持っていく
現金書留の費用
- 現金書留専用封筒:21円
- 郵送の基本料金:82円
- 現金書留料金:430円(送る現金が1万円までの場合。それ以上は5000円毎に+10円)
例)お年玉を2万円送る場合:21円+82円+430円+20円=553円
遠方の子供のお年玉の取扱いについて
遠方に住んでいてなかなか会えない場合や、日にちが合わずお年玉を渡せない時は、無理にお年玉を送らないといけない、という決まりはありません。
実際には親戚間での考え方・慣習や、お年玉をあげる子の親と自分との関係性によりますが、一般的にお年玉は「会った時に渡すもの」と捉えている人も多いようです。
両親や義両親に相談して決めると無難です。
お年玉のマナー
喪中の場合のお年玉
喪中の場合でもお年玉は渡してOK
服喪期間を過ぎていればお年玉を渡しても大丈夫です。ただし、新年を祝う「おめでとう」という言葉は使えません。ポチ袋にはお祝いが書いていないものを選びましょう。「おこづかい」としてあげるのが一般的ですが、ポチ袋に名前のみ「◯◯ちゃんへ」と書くのもいいですね。
現金以外のお年玉・お年賀
券種 | 使いみち | 買える場所 |
---|---|---|
図書カード | 書籍購入 | 図書カードNEXT 書店 |
Amazonギフト券 | Amazon.co.jpでのお買い物 | Amazonサイト コンビニエンスストア 家電量販店・スーパーマーケット・ドラッグストア |
iTunesカード | iTunes Storeでのお買い物 主にゲーム・コンテンツ・音楽・映画 | Appleサイト コンビニエンスストア・Appleストア直営店 家電量販店・スーパーマーケット・ドン・キホーテ |
そのほか、ネット購入できる商品券通販サイト金券ねっともおすすめです。
お年玉はポチ袋に入れて渡す
ポチ袋といえばお年玉ですが、お年玉と書いていないものに限り、心づけを包む際などにも用いられます。
お年玉を袋に入れずに渡すのはマナー違反です。お年玉をあげる際は必ずポチ袋を合わせて用意しておきましょう。
ポチ袋は名前入りで
ポチ袋の書き方のマナーとしては、表側の中央に「お年玉」と書き、左上に渡す子供の名前を書きます。
ポチ袋にあらかじめ名前が入っていることで、自分のためにお年玉を準備してくれていたという喜びも大きくなりますよね。
小さい子供には「あいちゃん」「しょうくん」というように、ひらがなで書いてあげると良いでしょう。
次の項で詳しくお伝えしますが、目上の方の子供にお年玉をあげる場合、お年玉袋の表書きは「お年賀」がベストです。「お年玉」をあげるのは、基本的に親戚や親しい間柄の子供だけです。
あげる相手別・お年玉袋の書き方
あげる相手 | 表書き | 中身・注意点 |
---|---|---|
小さな子供 | 「おめでとう」「おとしだま」 左上に「◯◯ちゃんへ」等、名前を書く | お金の代わりにお菓子・絵本・ おもちゃなどをあげるのもOK |
目上の人の子供 | お年賀 | 図書券やギフト券などの品物 (お年玉としてではなくお年賀としてあげるのがマナー) |
ポチ袋はインターネットでも簡単に印刷できます◎
市販のポチ袋にもたくさん種類がありますが、最近では無料ダウンロードでポチ袋(お年玉袋)が印刷できるサイトもいくつかあります。
提供サイト | デザイン例 |
---|---|
エコリカ | |
ディズニー |
「お年賀」と「お年玉」の違い
【お年玉】としてあげる人
「お年玉」は、お正月に神仏に供えたお餅を玉にして、家長から家族に分ける「年玉」が始まりとされています。そのことから、「お年玉」は今でも目上から目下に金品を贈ることとされます。
- 親から子へ
- おじ・おばから、おい・めいへ
- 職場の上司から部下へ
【お年賀】としてあげる人
一方「お年賀」は年神様へのお供え物から始まった習慣で、時代とともに年始の挨拶回りの手土産という意味に変化していきました。すなわち、「お年賀」は目下から目上に金品を贈る時に使う言葉になります。
- 上司の子供へ
- お年寄りやご両親へ
- 取引先の方へ
上司の子供であったとしても、「お年玉」として渡すのは失礼にあたります。上司や取引先の方へご挨拶に行かれる時は十分に注意しましょう!
お年玉を渡すタイミングはお正月の期間中がベスト!
一般的なお正月の期間は、
- 「三が日(さんがにち)」
- 「松の内(まつのうち)」
と言われています。三が日は1月1日~3日、松の内は1月1日~7日(地方によって日付が異なり、7日・10日・15日までのところもあります)となります。
お年玉を渡すタイミングもその範囲内がベストであると考えられるでしょう。
渡す側の年齢は何歳から?
社会人になったらお年玉を渡す側になるというのが一般的でしょう。
高卒であれ大卒であれ、就職をした時が、もらう側からあげる側になるラインとなるようです。しかし、もちろん社会人になったら必ずお年玉をあげなければならないということではありません。生活に困らない程度の収入があるようであれば、お年玉をあげてもよいでしょう。
豆知識:お年玉の由来
現在は誕生日ごとに1つずつ歳を取る「満年齢」で数えられますが、昔はお正月が来ると1つ歳を取る「数え年(かぞえどし)」で数えられていました。
ですので、新年を迎えるごとに年齢を重ねることの象徴として、歳神様(としがみさま)にお供えものをして新たな1年の無病息災を祈ったのです。そのお供えものであるお餅を、御歳神様の賜わりもの(おとしがみさまのたまわりもの)として分け合って食べたことがお年玉の始まりとされています。
それで、お年玉は神様へのお供え物だった鏡餅を割って、家族に分け与える習慣が起源となっているという説が有力なのです。神様にお供えして力の宿った鏡餅をいただいて、よい1年を過ごせるように願う風習が、現在ではお年玉となり残っているというわけです。
※参考:書留 – 日本郵便