- 不用品の種類や大きさ、量により料金が大きく異なる
- 自治体の回収は「処理券制」。低額だが指定の場所まで運ぶ手間がかかる
- 民間業者は運搬~回収まで「全てお任せ」できるが高額
- リサイクルショップや引越業者などの買取サービスをうまく使おう
- 遺品を整理したい場合は遺品整理の専門業者に依頼しよう
- ジモティーの利用や友人に譲るなど、双方にお得な選択肢も
不用品回収業者の相場比較表
項目 | 自治体 | 民間業者 | リサイクル ショップ | 引越業者 | 遺品整理 | ジモティ |
---|---|---|---|---|---|---|
費用 | 400円~ | 3000円〜 | 利益が 出ることも | 量・距離 による | 1R 4万円~ | 0円~ |
各品目 の料金 | ベッドなら 1200円~ | ベッドなら 2000円~ | 利益が 出ることも | 業者ごと に異なる | 部屋ごと に異なる | 自分で 決める |
パック 料金 | × | ◎ | △ | 〇 | 〇 | × |
出張回収 | △ | 〇 | △ | 〇 | ◎ | × |
オプション 料金 | × | 〇 | 〇 | 〇 | △ | × |
手軽さ | △ | ◎ | 〇 | ◎ | ◎ | △ |
【不用品回収業者】自治体と民間の違い
不用品回収を依頼する身近な業者は、住んでいる「自治体の回収業者」か「民間の回収業者」になります。
それぞれの比較表は、以下の通りです。
自治体 | 民間の回収業者 | |
---|---|---|
向き | 安く | 手軽に |
料金 | 安い | 高い |
時間指定 | × | 〇 |
土日の | × | 〇 |
メリット |
粗大ごみとして |
|
デメリット |
|
|
自治体の不用品回収
基本的には、回収業者に依頼するよりも自治体の方が費用は安く済みます。
自治体の不用品回収では、経30㎝を超え、粗大ごみとして処理できる場合だと安値で処分できるためです。
不用品の処理方法は2種類に分けられます。
- 「ゴミ処理券」を貼り付けて回収してもらう
- 自分で処理場まで運搬する
「ゴミ処理券」を貼り付けて回収してもらう
自治体により、自宅まで回収に来てくれることも。
▼自治体の回収方法
①事前に粗大ごみの回収を自治体に予約
②「粗大ごみ処理券(シール)」をコンビニや役所で必要枚数購入
③不用品に貼り付けておくことが必要
ただし、部屋から運び出しての回収ではなく、あらかじめ自分で玄関の前に出しておくか、マンションだとエントランスの外まで持っていくことになります。
また、自治体での回収は基本的に平日のみで、時間帯も指定できません。
下記の料金は、必要な券の金額例です。
▼東京都練馬区の例
不用品 | 料金 |
---|---|
ベッド | 1200円〜2000円 |
布団 | 400円 |
タンス | 400円〜2000円 |
ソファー | 800円〜2000円 |
テーブル | 800円〜2000円 |
机 | 1200円 |
食器棚 | 400円〜2000円 |
収納ケース | 400円〜2000円 |
カーペット | 400円〜2000円 |
※不用品の種類や大きさによって料金が変わります
自分で処理場まで運搬する
自分で環境センターやごみ処理場などに不用品を運び込み、料金を支払って処理してもらいます。
▼こんな場合は民間業者に依頼したほうが楽かも
- 引越しなどで日にちの余裕がない
- トラックが必要な大きな荷物がある
注意!回収できない不用品もある
自治体によっても異なりますが、以下のような不用品は家電リサイクル法により回収できません。
- 冷蔵庫
- 洗濯機
- テレビ
- エアコン
- 自転車
処分したい不用品が回収できるかは、自治体に確認しましょう。
民間の不用品回収業者
自治体での回収と比べると高値ですが、ほとんどのものを回収してくれます。サービスが充実しているので自治体と比べて手間がかからず、楽に処分できます。
項目 | 金額 |
---|---|
基本料金 | 3000円〜5000円 |
各品目の料金 | 不用品により異なる |
パック制 | 8000円〜9万円 |
オプション追加 | 1000円~ |
例えばオプションにはこのようなものがあります。
- 休日の回収:約5000円
- 階段での作業:1000円〜2000円
- 玄関ドアを外す作業:1000円〜2000円
- クレーン車利用:業者により有無
- 産業廃棄物:2000円〜3000円
料金のパターンは2種類に分かれます。
- 基本料金+各品目の料金+オプション料金
例:3000円+数点5000円+休日5000円
=1万3000円
- 基本料金+パック料金+オプション料金
例:0円+8000円+階段作業2000円
=1万円
自治体の回収と違い、オプション料金を支払えば、土日でも家まで回収しに来てくれることが多いのが特徴です。
お得な「トラック積み放題」や「パック料金」を利用できる
軽トラックや1tトラックを貸し切り、積める分だけ積み込む「トラック積み放題」や「パック料金」なども利用することができます。
不用品1つ1つの料金を支払う必要がないので、回収量が多い場合はお得になり、一気に処分することにより時間と手間がかかりません。
料金はどちらもトラックの大きさによって、料金は下記のように異なります。
- 軽トラック:1万円〜2万5000円
- 1tトラック:2万円〜3万円
- 2tトラック:4万円〜6万円
- 3tトラック:5万円〜10万円
悪徳業者には気を付けよう!
家庭から出る不用品を廃棄する場合には「一般廃棄物収集運搬許可」という許可が必要なので、きちんと許可を受けている業者か確認しましょう。
街中をトラックで巡回して「不良品を無料で回収」などと謳っている業者には、注意が必要です。
無料だからと安易に依頼すると、トラックに積んだ瞬間に積み込み料金が発生したり、想定外に量が多いなどと言われて高額な料金の請求をされることがあります。たとえ回収されても近所に不法投棄されるなど、トラブルが絶えません。
トラブルを防ぐには、事前に見積りをきちんと出してくれる業者に依頼することも一つの手です。
もし被害に遭ってしまったら…
【消費者ホットライン】に相談しましょう。
居住地の消費生活相談窓口を案内してくれ、被害について相談ができます。
【消費者ホットライン】
全国共通番号:188
※相談無料、通話料は負担
年末年始を除き、毎日相談可能です。
相談員が詳しく話を聞いてくれ、助言や専門機関への紹介、事業者との交渉のあっせんを行ってくれる場合もあります。
【52品目】目安料金表と不用品の判断基準
不用品がどのくらいの費用で回収できるのかわからない場合が多いと思います。
下記の52品目の目安料金表を参考にしてください。
不用品の判断基準とは?
下記に当てはまる場合は、不用品回収業者に依頼して処分してもらいましょう。
▼回収してもらうべき物の特徴
- 壊れていて使えない
- 自治体での回収不可
- 大きな傷がある
- サイズが大きすぎて自分で搬出できない
- 再利用できない
- 遺品の整理・処分が必要
不用品回収はどんな業者に依頼できる?
回収業者以外で、不用品回収を行っている下記の業者のメリットやデメリットを紹介します。
- 引越し業者に回収を依頼
- 遺品の場合、遺品整理業者に依頼
引越と合わせて引越し業者に依頼
不用品回収業者に依頼するのは、引越しで荷物を処分したい時が多いと思います。
その際、そのまま引越し業者に処分を依頼することで、別の業者を手配する手間もなくなり、おまとめ金額で安く済むことも多いです。
メリット | デメリット |
---|---|
|
|
▼引越し業者に回収してもらう時の流れ
- 引越見積りの依頼時:買取も依頼する
- 引越作業当日:不用品の見積り、買い取り
- 有料処分時は引越代金と一緒に支払う
また不用品の買取を行っている業者だと、売った分を引越代に充てることができます。
注意点
- 買取できない商品の場合は、有料処分となり引越し代に加算される
- 業者によっては買取サービスを行っていないことも
▼買取サービスを行っている引越業者3社
遺品は遺品整理専門業者に依頼
亡くなった人の部屋や家を片付けたい場合、家族で片付けてから不用品を回収してもらう方法もありますが、遺品整理の専門業者に整理を依頼すると丁寧かつスピーディで安心です。
遺品整理業者の費用は部屋の広さで決まります。
部屋の広さ | 基本料金 |
---|---|
1R・1K | 4万円〜8万円 |
1DK・2K | 7万円〜12万円 |
1LDK・3K | 10万円〜20万円 |
2DK | 15万円〜25万円 |
2LDK・4K | 15万円〜30万円 |
3DK | 20万円〜35万円 |
3LDK | 20万円〜40万円 |
4DK | 25万円〜45万円 |
4LDK〜 | 25万円〜50万円 |
▼遺品整理を依頼する時の費用内訳
- 人件費
- 車両費
- 運搬費
- 処分費
広い部屋や物が多いほど人件費がかかり、家具や家電が多いほど車両費や処分費用がかかるので料金が大幅にアップしていきます。3世帯の1部屋を整理する場合は1Rのみとなり安くなります。
また、狭い通路を通ったり、階段を上り下りする必要があると追加料金がかかることも。
遺品整理業者に相談して、訪問で見積もりを出してもらうのがおすすめです。
選択肢はいろいろ!不用品を手放す方法
不用品回収業者に依頼せずに、不用品を手放す方法もあります。
- リサイクルショップで引取・売却
- SNS「ジモティー」を利用
リサイクルショップで引取・売却
メリット | デメリット |
---|---|
|
無償引き取りになることも
|
リサイクルショップに買い取ってもらうことの最大のメリットは、不用品回収と違いお金に換えられることです。
必要がなくなったものでも、意外と買い取られることがあるので、リサイクルショップに相談してみるのもおすすめです。
小物などは、査定のためにショップへ持ち込む必要がありますが、冷蔵庫や洗濯機などの大きな物は、自宅まで査定に来てくれるので自治体で処分するよりも運搬の手間がかかりません。
▼リサイクルショップに出張買取をする時の流れ
- 電話やホームページで申し込み
- 自宅に来たスタッフが商品を査定
- 買取が決定したら商品の運搬</li>
- お金が振り込まれるか手渡しされる
自分でやるのは申し込みだけなので、少しでも売れそうな商品があれば出張査定を申し込んでみましょう。
▼リサイクルショップで売れやすい商品
- 冷蔵庫・洗濯機
- 食器棚・ソファー
- テレビ・電子レンジ
- エアコン・ストーブ
- テーブル など
実際にリサイクルショップに行ってみると、どんな商品が売られているかわかりやすいと思います。特に、冷蔵庫や洗濯機などの家電は人気が高く売れやすいです。
SNS「ジモティー」を利用
どうしても出費をしたくない場合、SNSのジモティーを使って近所の必要としている人に無料で譲る方法もあります。近所に住む引取希望者と、スマートフォンやPCで簡単にやりとりができます。
▼ジモティーを使う時の流れ
- ジモティーに登録
- 不用品を出品
- 引取希望者とやりとり
- 近くまで取りに来てもらう
無料で不用品を減らすことができますが、希望者が見つからない可能性もあります。
引越し日など期限が迫っている場合は業者に依頼した方が早いかもしれません。
「地元の掲示板 ジモティー」はこちら>>
地元の掲示板「ジモティー」
友人・知人へ譲るという方法も
必要としている友人や知人に譲る方法もあります。引越しなどで家具家電を必要としていることがあるので、タイミングが合えば一気に引き渡すことも可能です。
特にまだまだ使える家具家電や、小物家電・雑貨は、欲しがっている人を探すと、意外とすぐ見つかるかもしれません。
▼友人に譲る時のポイント
- 明らかなゴミではないこと
- 清掃をしておく
- 傷がある箇所などを伝える
- 使い方などを教える
- 心ばかりの菓子折りと一緒に