- 20代の場合、生活費と家賃の合計は、平均して15万円前後(家賃を除いて平均7~8万円)
- 賃貸契約には初期費用が家賃の4~5か月分かかる
- 初期費用は敷金・礼金が必要ない部屋を選ぶことで抑えられるが、立地が悪いなど条件があまりよくないことが多い
- 引っ越し費用は閑散期の6~7月にすることで5000円~抑えられる
- 都市ガスを選ぶ、格安SIMを使うなど、工夫により毎月の生活費を大幅に抑えられる
一人暮らし 相場表
項目 | 相場 | |
---|---|---|
一人暮らし開始費用 | 賃貸の初期費用 | 家賃の4〜5ヶ月分 |
引越し費用 | 2万円〜5万円 | |
家電 | 9万円~19.5万円 | |
毎月かかる費用 | 家賃 | 3万円〜6万円 |
毎月の生活費 | 7.1万円~11.8万円 |
20代の場合:
家賃+毎月の生活費=毎月15万円前後
家賃を除いた場合、20代の生活費の平均は7~8万円となっています。
地域ごとの一人暮らしの家賃(ワンルーム〜1DK)
地域 | 都道府県 | 家賃の相場 |
---|---|---|
北海道 | 北海道札幌市 | 3万円〜4.5万円 |
東北 | 青森県青森市 | 4万円 |
宮城県仙台市 | 4万円〜4.5万円 | |
関東 | 東京都新宿区 | 9万円〜12万円 |
千葉県千葉市 | 4万円〜6万円 | |
北陸 | 富山県富山市 | 4万円 |
長野県松本市 | 5万円 | |
中部 | 愛知県名古屋市 | 4万円〜6万円 |
静岡県静岡市 | 4万円〜6万円 | |
関西 | 大阪府大阪市 | 4万円〜6.5万円 |
京都府京都市 | 4.5万円〜6万円 | |
四国 | 高知県高知市 | 3.5万円〜4万円 |
香川県高松市 | 4万円〜5万円 | |
中国 | 岡山県岡山市 | 3.5万円〜4.5万円 |
山口県下関市 | 5万円 | |
九州 | 福岡県福岡市 | 4万円〜5万円 |
熊本県熊本市 | 4万円〜5万円 | |
沖縄 | 沖縄県那覇市 | 4万円〜5万円 |
家賃は地域によって大きく変動し、都心部であるほど家賃は高くなります。地方であれば、都心部と比較して数万円ほど安く抑えられます。
ただ都心部でも、以下の条件なら家賃が安いことが多いです。
- 交通の便があまりよくない
- 物件に何かしらの欠陥がある(間取りが不便など)
家賃を安く抑えるためには、こだわりのポイントをできるだけ絞っておきましょう。
家賃について詳しい説明や、一人暮らし物件の賢い選び方のポイントはこちら>>
一人暮らしの家賃相場:目安は手取りの3割。上手な部屋選びの秘訣
賃貸契約の初期費用
賃貸契約の初期費用には、トータルで家賃の4〜5ヶ月分が必要です。内訳はこのようになります。
- 敷金
- 礼金
- 保証金・敷引き
- 仲介手数料
- 前払い家賃
- 火災保険料
家賃が6万円の場合:
6万円 × 4~5か月=24万円~30万円
6つの初期費用の詳細
敷金
地域 | 敷金費用の相場 |
---|---|
北海道、東北、関東方面 | 0.8ヶ月〜2ヶ月 |
中部地方 | 1ヶ月〜2ヶ月以上 |
関西、四国、九州 | 2ヶ月以上 |
部屋を退去する際に、元通りに修復するために使われる、前払い準備金です。修復するために差し引かれた金額は、退去時に戻ってきます。
相場としては、家賃の1ヶ月分になりますが、地域によって変動します。
礼金
地域 | 礼金の相場 |
---|---|
関東地域 | 0.8ヶ月〜1ヶ月 |
中部地域 | 1ヶ月〜1.5ヶ月 |
関西地域 | 1ヶ月〜2ヶ月 |
礼金とは、大家に対してお礼の意味を込めて支払う金額です。支払いをしたら、敷金のように戻ってはきません。全国的な礼金の相場は家賃1ヶ月ほどです。
交通の便が不便であるなど、不人気な立地の物件には敷金・礼金がないケースが多いです。大家としては、安くすることで早く入居者を確保したいのです。
ただし敷金がない代わりに、「退去時のクリーニング代」として敷金のようなものが請求されるケースもあります。契約を交わす前に、しっかりと確認しておきましょう。
保証金・敷引き
入居する前に家賃の数カ月分を一括して預かり、退去時に「原状回復費用」や一定金額の「敷引き」を引いた金額が戻ってきます。相場にして、およそ3ヶ月分が差し引かれています。
関西より西の方面では、敷金礼金の代わりとして「保証金」を請求しているところもあります。
仲介手数料
地域 | 仲介手数料の相場 |
---|---|
関東地域 | 0.5ヶ月〜1ヶ月 |
中部地域 | 1ヶ月 |
関西地域 | 0〜1ヶ月 |
仲介手数料とは、大家と借り主の仲介をした不動産会社に支払う手数料のことで、上限は家賃1か月分+消費税と法律で定められています。賃貸住宅に住む約6割の人が、仲介手数料を払っています。
仲介手数料やその他初期費用を抑えたいなら、詳しくはこちら>>
前払い家賃
入居する際の家賃の一ヶ月分を、先に支払いする金額のことです。月の途中から契約して住み始める場合は、日割りで計算されるケースがあります。
火災保険料
契約年数 | 火災保険料の相場 |
---|---|
1年 | 5000円〜8000円 |
2年 | 1万円〜1.5万円 |
賃貸契約の際には、火災保険への加入が義務付けられています。火災が発生した場合、建物自体の火災保険は大家が加入していますが、家財や隣家への賠償は、自分の火災保険で補うためです。
詳しくはこちら>>
一人暮らしの引っ越し代費用
荷物量少 | 荷物量多 | |||
---|---|---|---|---|
近距離 (20km未満) | 遠距離 (50km未満) | 近距離 (20km未満) | 遠距離 (50km未満) | |
通常期 | 2万円〜2.5万円 | 2万円〜3万円 | 2.5万円〜3万円 | 3万円〜5万円 |
繁忙期 | 2.5万円〜3万円 | 3.5万円〜5万円 | 3.5万円〜5万円 | 4万円〜6万円 |
一人暮らしの引っ越し費用は、以下の3項目によって料金が変動します。
- 荷物の量
- 引越し先までの距離
- 時期(3月は繁忙期となり料金が高め)
なるべく安く済ませるには、閑散期の6月〜7月あたりで引越しを検討しましょう。1〜3月は引越しシーズンに当たるため、引越し費用が通常よりも5000〜1万円ほど高くなります。
閑散期には引越し業者も余裕があるので、下記のようなメリットがあります。
- 繁忙期よりも対応が早くなる
- 値引き交渉にも応じやすい
「荷物少・多」の基準を確認、業者ごとのプラン比較はこちら>>
単身引越しの相場:3万円~。引越プランの選び方と費用を抑えるコツ
一人暮らしの毎月の生活費
水道・光熱費 | 1万円~2万円 |
---|---|
通信費 | 1000円~1万円 |
食費 | 2.5万円~5万円 |
交際費 | 1万円 |
洋服、娯楽費 | 2万円 |
日用品・消耗品、医療費など | 5000円〜8000円 |
合計 | 7.1万円~11.8万円 |
20代の生活費の平均金額は、家賃を除いて7万円~8万円(家賃込みでは15万円前後)となっています。
主な6つの費用の詳細
水道・光熱費:1万円~2万円
電気代 | 5000円〜1万円 |
---|---|
水道代 | 2000円〜5000円 |
ガス代 | 3000円〜5000円 |
合計 | 1万円~2万円 |
電気代は、夏・冬にエアコンを使うので、料金がより高くなる傾向にあります。
水道代は、地域によって変動します。また、お風呂が好きな人だと、料金が高めになります。中には一定料金として、家賃に水道代が含まれているところもあります。
ガス代は、同じガスの使用料で比較しても、都市ガスの方がプロパンガスよりも、月に1000〜3000円ほど安くなります。
キッチンコンロがガス・IHか、浴槽の給湯器がガス・電気かによっても変動し、冬場には1万円近い金額になるケースもあります。
とくに
- 自炊でガスコンロを利用する
- お風呂に入浴する回数が多い
これらに当てはまる人は、プロパンガスか都市ガスかをしっかりと確認するようにしましょう。
通信費:1000円~1万円
Wi-Fiなどのインターネット代や、スマートフォンなどの通信費です。契約している会社や加入しているプランによって、大きく異なります。
1か月の通信費の相場 | |
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インターネット 回線代 | 3000円〜5000円 |
通信料金 | 1000円〜1万円 |
携帯電話の通信費は、格安SIMを使用することで抑えられます。
大手キャリアの場合、一人あたりの月額料金の平均は5000円〜1万円。一方の格安SIMなら、一人あたりの月額料金の平均は1000円〜5000円。
つまり、最大で5000円以上節約することができるのです。
格安SIMを提供しているDTI のサイトでは料金シミュレーションを使ってスマートフォン代がどのくらい安くなるかチェックすることができます。参考にしてみてください。
また、プランによっては光回線とセットで安くなるものもあります。パソコンのインターネット代の節約も考えるのなら、格安SIMとセットになっているキャリアを選ぶのも良いでしょう。
格安SIMとは
食費:2.5万円~5万円
男性 | 女性 | |
---|---|---|
20代〜30代 | 4万円〜5万円 | 2.5万円〜3万円 |
食費は、自炊の方が外食に比べて1食あたり100円〜500円ほど安く抑えられます。外食費には、食材や光熱費のほかにも、人件費・店舗の維持費などが含まれています。
自炊を多めにすることで、月2万円程度に抑えることも可能です。
平日は自炊をする時間がなくても、週末に作り置きをしておくなどの工夫で食費を抑えることもできます。
また男女差が大きいのは、男性の方が付き合いで外食が多くなることや食べる量が多いことが原因です。
交際費:1万円
年代 | 1か月の交際費の相場 |
---|---|
20代〜30代 | 1万円 |
飲み会や、遊びに出かけた際にかかる費用です。男性の方が多めに支払うシーンが多いためか、高めになる傾向があります。
日用品・消耗品、医療費:5000円〜8000円
トイレットペーパーや台所用の消耗品など、日用品は一人暮らしなら少量で済みますし、家にほとんどいない人であれば、そこまで費用はかかりません。
医療費は、体質や季節の変動による体調の変化などで大きく変動します。
一人暮らしで必要となる家電
家電 | 相場 | よく選ばれる特徴 |
---|---|---|
電子レンジ | 1万円〜1.5万円 |
|
冷蔵庫 | 2万円〜3万円 |
|
洗濯機 | 2万円〜5万円 |
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炊飯器 | 5000円〜1.5万円 |
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ガスコンロ | 2万円〜4万円 |
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掃除機 | 5000円〜1.5万円 |
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テレビ | 1万円〜3万円 |
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合計 | 9万円~19.5万円 | ― |
「あったらいいな」がコンセプトの家電販売サイトはこちら>>ツインバード・ストア
家電購入の心配のいらない「家具付き物件」
「家具付き物件」には電子レンジや冷蔵庫といった、生活に最低限必要なものが最初から揃っているので、わざわざ家電を購入することがありません。
家具を一からそろえる場合には、自分の生活スタイルなども考慮しつつ、なるべく必要最低限のものに限ったり機能を最低限のものにしたりすることでかなり費用が抑えられます。
たとえば電子レンジの場合、温める機能しか使用しないなら、オーブン機能のないシンプルなタイプのものを選べば1万円以内のものが買えます。
一人暮らしの費用節約のポイントまとめ
下記のような工夫をすれば、費用が抑えられます
工夫内容 | 節約できる金額 |
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こだわるポイントを絞り、家賃の安い物件を選ぶ | 1か月あたり1万円以上 |
敷金・礼金不要の物件を選ぶ | 1〜2ヶ月分の家賃 |
引越し時期を閑散期の6月〜7月あたりにする | 5000円〜 |
ガスが選べるなら「都市ガス」を選ぶ | 1か月あたり1000円〜 |
食事は主に自炊する | 1か月あたり8000円〜 |
参考: