- アプリ開発費用は種類によって100万円〜1億円まで幅が広い
- 費用の内訳は人件費・デザイン費・ディレクション費・保守運用費
- 人件費は担当者のレベルと期間によって変わる
アプリ別の開発費用相場表
アプリの種類 | 費用 |
---|---|
メッセージアプリ | 100〜700万円 |
SNS | 200〜1000万円 |
ゲームアプリ | 300万〜1億円 |
マッチングアプリ | 500〜1000万円 |
Eコマース系アプリ | 100〜1000万円 |
ハードウェアアプリ | 300〜500万円 |
アプリ別の開発費用相場
アプリの種類 | 費用 |
---|---|
メッセージアプリ | 100〜700万円 |
SNS | 200〜1000万円 |
ゲームアプリ | 300万〜1億円 |
マッチングアプリ | 500〜1000万円 |
Eコマース系アプリ | 100〜1000万円 |
ハードウェアアプリ | 300〜500万円 |
作りたいアプリの内容や入れたい機能などによって開発相場が異なるため、目的によって費用が大幅に異なります。依頼先に似たアプリを作った実績があれば、比較的同じようなアプリは作りやすくなるでしょう。
メッセージアプリ
LINEやiPhoneに純正で入っているメッセージなどの、通話・メッセージ系のアプリを開発するのにかかる費用は100〜700万円ほどです。
メッセージ系アプリを作る場合、以下のような機能を実装するのに高い費用がかかります。
- 音声を送る機能
- 動画を送る機能
- 連絡先を交換する機能
ゲームアプリやマッチングアプリなどと比べて複雑な機能は少ないものの、他のメッセージ系アプリと差別化するためにオリジナルな機能を加えたい時は費用が高くなります。
基本的には自社のサービスとしてアプリを使いたいと考えている人が多いと思いますが、他社にない機能は新しく作る必要があるため、その分の費用がかかります。
SNS
最近流行りのインスタグラム・Twitter・FacebookなどのSNSを開発するのに必要な費用は、200〜1000万円ほどです。
SNSの主な機能として、以下のようなものがあります。
- チャット
- テキスト投稿
- 画像投稿
- 動画投稿
一般的なSNS以外にも、ブログ形式のコミュニティや、自社のみで利用するアプリなどを依頼することができます。基本的な機能しか付けることができないとしても、ユーザーを制限したりすることで他アプリと差別化することが可能です。
現在日本で広く使われているSNSはアメリカの会社が制作したものが多いのですが、日本でもたくさんのSNSが作られています。SNSは1度流行すると一気に広がっていくのも確かなので、夢があるアプリです。
ゲームアプリ
スマートフォンゲームアプリの開発費用は非常に幅が広く、最低でも300万円・高いと1億円を超えるゲームアプリもあります。
現在のゲームアプリ市場はだんだんとレベルが高くなってきており、その分ユーザーもお金をかけた面白いゲームに慣れてきています。そのため、今では開発費用1億円を超えるゲームアプリが作られているのです。
さらに、ゲームアプリはプログラマーによるコーディングだけでなく、デザインなどにも多額の費用がかかってきます。グラフィックが綺麗であればあるほどゲーム自体に魅力が生まれ、自ずと広告にもなるからです。
そして、ゲーム内で使う音楽等も費用がかかるため、簡単に開発できるものではありません。多額の費用をかけて開発したゲームが、全くダウンロードされないこともあるので、ある程度潤沢な予算を用意しておくのがポイントです。
マッチングアプリ
近年流行しているマッチングアプリですが、開発費用は500〜1000万円と言われています。
現在使われているマッチングアプリには以下のようなものがあります。
- Pairs
- イヴイヴ
- with
- クロスミー
- タップル
- Omiai
- Tinder
マッチングアプリ全盛期と呼ばれている現在でも、まだまだ数は少なく主要なアプリは20以下しかありません。一方で、本気で出会いたいと思っている人たちは、ほとんど全てのマッチングアプリをダウンロードするという特徴があるためとても需要があるのです。
マッチングアプリには以下の3つの機能を実装するのが一般的です。
- SMS・SNS認証
- メッセージ
- 課金機能
マッチングアプリは他のアプリと比べて、課金される可能性がとても高いアプリです。中には女性を無料にして、男性がメッセージを送る場合のみ課金システムを採用しているアプリもあります。この記事で紹介するアプリの中では、比較的売り上げが望めるアプリです。
Eコマース系アプリ
商品を閲覧でき、そのまま購入までできるようになっているアプリを作りたいブランドは多いはずです。費用の相場は100〜1000万円ほどとなっています。
Eコマース系のアプリには以下のような機能が実装されます。
- ユーザー登録
- 商品の購入
- 在庫の確認
- ポイント機能
簡単に言うと、Amazonや楽天の特化版をアプリで作るということです。ファッションブランド・食品・家具など、どんなジャンルの商品でもEコマース系のアプリを作ることが可能です。
根強いファンがいれば確実にダウンロードされますし、ポイント機能を付ければお客さんがお店に来るたびにダウンロード数も増えます。
支払い方法を実装する時は、クレジットカードだけでなくスマートフォン決済に対応すると、ユーザーに喜ばれるでしょう。予算によって柔軟に対応するのをおすすめします。
ハードウェアアプリ
もちろんアプリケーションの内容にもよりますが、費用は300〜500万円ほどです。ハードウェアアプリとは、いわゆるIoT(Internet of Things)と呼ばれる物です。
身近なもので言うと、Bluetoothイヤホンやお掃除ロボットのルンバなどの中身の部分です。
ハードウェアアプリは、以下のようなジャンルで開発されています。
- ペット用品
- 医療系器具
- 家庭内用品
ジャンルによって開発する難易度も全く違ってくるため、まずはどのような機能を実装する必要があるのか言語化しなければなりません。
人のためになるような機能の場合、国からの補助金をもらえる可能性もあるので、予算が足りない場合は相談してみると良いでしょう。経済産業省が採択した、中小企業のためのIT導入補助金やIoT導入補助金で45〜450万円の補助金が出る可能性があります。
詳しくはこちら>>IT導入補助金 2019
アプリ開発費用の内訳
アプリ開発にかかる費用は、基本的には人件費が最も高い費用となります。アプリを開発するためのプログラミング知識や過去の経験は、一般人ではなかなか得られないものだからです。
アプリ開発では、他にも以下のような費用がかかります。
- デザイン費
- ディレクション費
- 保守・運用費
もちろん工数(コードを書く量や質により変わる期間)によってそれぞれの費用が異なりますが、基本的にはAIではなく人がやる仕事なので人件費が最も高くなります。
人件費
人件費の出し方はとても簡単で「1人あたりの単価×作業人数×作業期間」で割り出すことができます。そもそもプログラマーは単価が高い場合が多いのですが、その中でも経験値や書けるコードの種類によって単価が変動することに注意しましょう。
以下にプログラマーの単価の例を上げておきます。
担当者のレベル | 1人あたりの単価(月) |
---|---|
中小企業のプログラマー | 〜30万円 |
フリーランスプログラマー | 30〜50万円 |
大企業のプログラマー | 50〜100万円 |
中小企業のシステムエンジニア | 50〜100万円 |
フリーランスエンジニア | 70〜150万円 |
大企業のシステムエンジニア | 100〜200万円 |
プログラマーとシステムエンジニアの違いですが、プログラマーはコードを書く作業のみに関わり、エンジニアはクライアントへのヒアリングからシステムの運用・保守まで関わるため単価が高くなっています。
作業人数を増やせば増やすほどアプリが早くできますが、人件費はどんどん増えていくことになるため注意が必要です。
さらに、人件費はアプリの種類によっても異なります。例えば、iPhone用のアプリを制作する時とAndroid用のアプリを制作する時では費用がかなり異なります。理由は、使うプログラミングスキルが全く異なるためです。作りたいアプリがどの端末に向けて作るのかについても、検討してみると良いでしょう。
デザイン費
これまでに紹介したプログラマーとシステムエンジニアとは別に、デザイナーを雇ってアプリのデザインを担当してもらうことがあります。
一般的にUI(ユーザーインターフェイス)やUX(ユーザーエクスペリエンス)と呼ばれる、アプリがユーザーにとって見やすく使いやすいようにする大事な部分を担当するのがデザイナーです。
他にも、ゲームアプリであればグラフィックデザイナーなどを雇って、美しい風景などを制作してもらうこともあります。とても大事な役割を担っているのですが、意外と見落としやすい費用なので覚えておきましょう。
ディレクション費
アプリ開発スタートから実際に実行して完成するまでを担当するディレクターに支払う費用のことです。ディレクターの仕事内容は以下の通りです。
- 打ち合わせ
- ヒアリング内容とマッチした提案
- プランニング
- プロジェクトの進行
ディレクター自身がコードを書くシステムエンジニアの場合もありますし、ただ指示を出すだけの場合もあります。建築でいう現場監督のような仕事です。
基本的には経験値が高い方がディレクションをする場合が多いため、アプリが成功するかどうかはディレクターにかかっていると言っても過言ではありません。一見削減できそうなコストに見えますが、とても重要な役割を持っています。
保守・運用費用
だいたい開発費用の10〜20%ほどが保守・運用費の相場と言われています。 保守・運用とは例えば以下のような場合にかかる費用です。
- 不具合への対応
- お問い合わせ対応
- サーバー費用
- コードの書き換え費用
- アップデート対応費用
もちろんアプリが完成した段階で運用テストを行うのですが、テストを行なったとしても何かしらの不具合が起こるのは当然です。さらに、プログラミングコード自体が変化するため、そのアップデートにアプリも対応する必要があります。他にも毎月のサーバー費用やお問い合わせに対する費用などがかかるので注意しましょう。
アプリは1度作ったら終了ではなく、制作段階を維持する、さらに良いアプリに進化させることで費用がかかります。
機能別の開発費用
機能 | 費用 |
---|---|
ログイン機能 | 5〜30万円 |
通知機能 | 10〜50万円 |
位置情報機能 | 10〜30万円 |
チャット機能 | 20〜50万円 |
ログイン機能
費用の相場は5〜30万円です。ユーザーアカウントを作成し、ログインしている状態でないと使用できなかったり、使用に制限がかかったりするような機能です。
ログイン機能には主に2つの種類があります。
- メールアドレスで登録する
- SNSアカウントで登録する
ユーザーのメールアドレスにパスワード生成URLを送ってアカウントを作るものと、TwitterやFacebookなどのAPIと呼ばれる機能を使ってSNSアカウントでアカウントを作成する機能の2種類です。
後者の場合、SNSを使っている人からすると、メールアドレスを知られずに利用できるという安心感があります。
通知機能
費用の相場は10〜50万円ほどです。いわゆるプッシュ通知と呼ばれるもので、アプリをダウンロードすると「通知をオンにしますか?」と聞かれるあの機能のことです。
プッシュ通知をオンにしてもらうことで、アプリが忘れ去られずに何度も利用されるというメリットがあります。一方で、ほとんどのユーザーがプッシュ通知をオフにするため、利用されない機能に費用を支払うというデメリットもあります。
位置情報機能
費用の相場は10〜30万円ほどです。スマートフォンにある位置情報機能を利用するのですが、比較的たくさんのアプリに使われています。
例えば以下のようなアプリでは位置情報機能をつけることが多いです。
- タクシー
- 旅行
- グルメ
- マッチング
- 電車やバス
ユーザーがログインしている時のみGPSを使用して、現在地の情報を出したり、現在地から近いお店などの情報を出したりできるようになっています。
チャット機能
費用の相場は20〜50万円です。簡単に言うと、LINEやTwitterのDM機能のことです。一言でチャット機能と言っても、チャットにどのような機能をつけるかで費用が異なってきます。
例えば、以下のような機能を実装することが可能です。
- グループチャット
- メッセージ履歴の保存
- メッセージの削除
- 画像送信機能
- 動画送信機能
- 絵文字使用機能
- スタンプ使用機能
- アルバム作成機能
チャット自体を使ってもらえるようになれば、1日に何度もログインしてもらえる可能性があります。一方で、多機能にすればするほど実装にかかる費用が高くなることに注意しましょう。
ユーザーにとって本当に必要な機能から取り入れて、アップデートする際に機能を追加する方法がおすすめです。