戒名の相場:読経料も含め約30万円~。生前戒名は半額になることも

冠婚葬祭
  • 戒名料には多くの場合、読経料も含まれており、30万円前後
  • 戒名料単体であれば5万円~
  • 僧侶派遣サービスでは戒名料2万円~
  • 生前戒名は通常の半額ほどになることも
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戒名の相場

戒名の格▶
▼宗派

←一般的           格が高い→

信士・
信女

居士・
大姉

院信士・
院信女

院居士・
院大姉

浄土真宗

(法名)

10万~30万円

(釋・釋尼)

50万円~

(院釋・院釋尼)

日蓮宗

(法号)

30万円前後

50万円~

100万円~

浄土宗

30万~40万円

50万~70万円

曹洞宗

30万~50万円

50万~60万円

臨済宗

50万~80万円

天台宗

50万~70万円

真言宗

(宗派によって入る戒名に入る文字が異なるため、おおまかな分け方です。)

 

多くのお寺では戒名料には読経料が含まれていて、この程度の相場を提示されます。

 

戒名料がお布施とは別の場合の一例はこのようになります。

戒名

戒名料単体(東京都)

信士(しんし・しんじ)

信女(しんにょ)

5万円~

居士(こじ)

大姉(たいし・だいし)

20万円~

院信士(いんしんし)

院信女(しんしんにょ)

30万円~

院居士(いんこじ)

院大姉(いんたいし・いんだいし)

40万円~

正確な金額は、菩提寺(ぼだいじ・先祖代々のお墓がありお世話になっているお寺)に問い合わせましょう。

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相場より安く抑えられるサービスも

お世話になっているお寺(菩提寺)がなかったり、遠かったりする場合、僧侶手配サービスを使う手もあります。

 

ただし、菩提寺にすでに入られている方は、こういったサービスを利用する際にはきちんと菩提寺に相談しておきましょう。無断で依頼すると、あとから菩提寺のお墓に入れないなどトラブルになる可能性があります。

 

なお、戒名料は単体ではなく葬儀代にすでに組み込まれているところもあるので、葬儀代と併せて確認することをおすすめします。

おすすめサイト「お坊さん便」

お坊さん便

  • 全国対応、どこでも一律料金
  • 葬式、法事、法要に対応。初回3.5万円~お坊さんを手配できる
  • 心づけ、お車代、お布施など追加費用なし
  • 宗派が選べる
  • 戒名料は2万円

宗派

戒名

料金

天台宗

信士・信女

2万円

居士・大姉

6万円

真言宗

浄土宗

臨済宗

曹洞宗

宗派不問

院居士・院大姉

20万円

浄土真宗

釋・釋尼

2万円

院釋・院釋尼

16万円

日蓮宗

信士・信女

2万円

院信士・院信女

6万円

院日信士・院日信女

16万円

院居士・院大姉

20万円

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戒名の相場を左右するポイント

戒名料には定額が存在せず、次の要素で金額が変わります。

  • 戒名の格の違い
  • 宗派の違い
  • お寺(菩提寺)との付き合いの深さ

戒名料は、お坊さんに尋ねれば大体教えてくれます。もし具体的な戒名料を答えてくれない場合は、葬儀屋さんに相談すれば相談に乗ってくれます。

 

1.戒名の格の違い

戒名の格の高さは、基本的には生前のお寺と社会への貢献度によって変化します。格が高いほど戒名料も高くなります。

しかし、普通戒名で納得できず、より立派な名前が欲しい場合、「お金を出す=お寺の運営を助ける=お寺に貢献する」ということで、格の高い戒名が与えられます

「生前、立派な修行(貢献)をしたわけでもないのに?」と思われるかもしれませんが、このいわゆるお寺のスポンサーの存在は、仏教では古くから存在します。このスポンサーのことを、仏教用語で檀那(旦那)といいます。

戒名の構成と格の違い

戒名は「〇〇院△△□□居士」という形で構成される。〇〇院は院号、△△は道号、□□は戒名、居士は位号を表す

戒名は、文字数が多いほどに格の高い戒名となります。戒名で使う文字は宗派や性別によってやや異なりますが、例として「〇〇院△△□□居士」の形で解説します。

 

戒名は、「院号」「道号」「戒名」「位号」の順番に構成されています。

〇〇院△△□□居士

〇〇院

(院号)

生前、お寺や社会に大きな貢献をした人に付けられる。付かない人もいる

△△

(道号)

あだ名のようなもの。未成年や子どもには付けない。

故人の生前の名前を一文字入れるなど、ゆかりのある文字を入れる

□□

(戒名)

この部分が戒名・法名・法号にあたる

居士

(位号)

居士や信士など格を表す。お寺と社会的貢献度、性別、大人・子どもで変わってくる

  • 地域により付ける文字が違うことも
  • 宗派により、お寺に貢献した人に、お寺の名前を戒名の一部にすることがある

 

戒名の「位号」の種類と格の高さ

位号によって格が決まり、男女によって付けられる位号が変わります。

位号の種類

内容

院殿大居士

とても特殊なケース。お寺や社会に大きく貢献した者。

歴代の皇族、将軍、有名人など。

院居士・院大姉 など

一般的に一番高い格。お寺と社会に大きな貢献をした人。

大居士・清大姉 

院日信士・院日信女 など

信仰心が厚く、お寺への貢献度が高い人。

居士・大姉

院釋・院釋尼

院信士・院信女(日蓮宗)など

信仰心が厚く、立派な人。

信士・信女

釋・釋尼

よく信じた、信仰心がある人。最も一般的な戒名。

大体の方は、普通戒名と呼ばれる「道号+戒名+位号」の「〇〇△△信士(信女)」になります。これで納得できれば、お坊さんが基本料金のようなもので戒名を付けてくれます。

 

ちなみに、戒名には生前の名前を一文字入れることが多いですが、「向こうの世界で新しい名前になっても、馴染みを持ってほしい」という願いが込められています。

2.宗派の違い

浄土真宗:10万円~

男性

女性

金額

釋○○

釋尼○○

10万~30万円

○○院釋□□

○○院尼釋□□

50万円~

  • 浄土真宗では「法名」が戒名にあたる
  • 「釋・釈(しゃく)」が付く
  • 原則「居士」などの位号(いごう)を付けない(古い戒名だと、位号を使っているケースもある)。現在も位号をつけるところもある。

 

日蓮宗:30万円~

男性

女性

金額

□□○○信士

□□○○信女

30万円前後

□□○○居士

□□○○大姉

◇◇院□□○○信士

◇◇院□□○○信女

50万円~

◇◇院□□○○居士

◇◇院□□○○大姉

100万円~

  • 日蓮宗では「法号」が戒名にあたる
  • 「日」の字が入る
  • 居士・大姉よりも信士・信女を使う人が多いため、居士・大姉の記載がないところもある。

(例)○○院日□信士

 

浄土宗:30万円~

男性

女性

金額

○○□□信士

○○□□信女

30万~40万円

○○□□居士

○○□□大姉

50万~70万円

○○院□□△△居士

○○院□□△△大姉

100万円~

誉号(よごう)」が入っている場合が多く、名前に「誉」の字が入っている(生前一生懸命修業をしたのでほまれであるという意味)。ただし、地域やお寺で付かないところもある。

(例)○○院□誉△△信士

 

曹洞宗・臨済宗:30万円~

曹洞宗

男性

女性

金額

○○□□信士

○○□□信女

30万~50万円

○○□□居士

○○□□大姉

50万~60万円

○○院□□△△居士

○○院□□△△大姉

100万円~

 

臨済宗

男性

女性

金額

○○□□信士

○○□□信女

30万~50万円

○○□□居士

○○□□大姉

50万~80万円

○○院□□△△居士

○○院□□△△大姉

100万円~

  • 共に禅宗の宗派。
  • 戒名の頭に「」「新帰元(しんきげん)」が付くケースがある。位牌だと省略されることが多い。

 

天台宗:30万円~

男性

女性

金額

○○□□信士

○○□□信女

30万~50万円

○○□□居士

○○□□大姉

50万~70万円

○○院□□△△居士

○○院□□△△大姉

100万円~

阿弥陀如来の弟子になったことを表す梵字、キリークが戒名の頭に付く。ただし、梵字がついても宗派との整合性がつかないこともある。

 

真言宗:30万円~

男性

女性

金額

○○□□信士

○○□□信女

30万~50万円

○○□□居士

○○□□大姉

50万~70万円

○○院□□△△居士

○○院□□△△大姉

100万円~

  • 大日如来の弟子になったことを表す梵字「ア号」が戒名の頭に付く。天台宗と同様、梵字がついても宗派との整合性がつかないこともある。
  • 頭に「新円寂(しんえんじゃ)」が付くケースもある。位牌だと省略されることが多い

 

3.お寺(菩提寺)との付き合いの深さ

古い付き合いのお寺だと、先祖代々お世話になっているという理由で戒名料が高くなります。新しい付き合いだと、その分戒名料も安くなります。

 

また、お寺の運営には建物の補修費など維持費が当然かかります。お寺によって、抱えている檀家の数や葬儀の数が違うため、お寺側としてはどのくらいお金が得られるのか変わってくるのです。

 

こういったお寺の事情から、運営する中で毎月の必要経費が算出され、すでに戒名料が決まっているお寺もあります。

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子ども(水子)の戒名料:2万円

水子供養だと、戒名料は2万円のところが多いようです。子どもの場合、亡くなったときの年齢によって付ける戒名が変わります。

亡くなった年齢

戒名

流産・死産の胎児

水子(すいし・すいじ)

0~1歳

嬰子(えいし)・嬰女(えいにょ)

2~3歳

孩子(がいし)・孩女(がいにょ)

4~17・18歳頃まで

童子(どうし)・童女(どうにょ)

(お寺によって年齢の区切りが異なります。)

 

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戒名の意味とは?なぜ付けるの?

戒名は、主に故人の葬儀、墓石、位牌、板塔婆(いたとうば)の4場面で必要になる

戒名は亡くなった後、主にこの4か所で必要になります。

  • 故人の葬儀で使われる
  • 墓石に刻まれる
  • 仏壇の位牌に書かれる
  • 板塔婆(いたとうば)に書かれる

仏教では、葬儀で故人をお釈迦様の弟子として向こうの世界に送り出します。このとき、仏様の教えを信じて規律を守るという誓いとして新しい名前を付ける必要があります。それが戒名です。

 

対して、生きている間使っていた名前は俗名(ぞくみょう)といいます。

 

元々、戒名は仏門に入る者が付けており、日本では中世(鎌倉~戦国時代)から仏教の信者に戒名を与えていた記録が残っています。時が経つにつれ、一般人も戒名を付けるようになりました。落語や歌舞伎などでも、出世すると名前が変わる風習があります。戒名はそれと似たようなものと捉えるといいでしょう。

 

戒名は必ず付けるもの?

戒名は、必ず付ける必要はありません。

 

しかし日本での葬儀はほとんど仏式であるため、それに合わせて戒名が与えられています。現実的に考えると、戒名を付ける話は避けられません。

 

神道では、仏教の戒名にあたる「諡(おくりな)」が付けられますが、おくりなには戒名のような格が存在せず料金も発生しません。そのため、中には神式で葬儀を行う方もいます。

 

ちなみにキリスト教には、戒名やその代わりとなるものは存在しません。

 

お寺のお墓(納骨堂)には戒名が必要

仏式で葬儀をしたにもかかわらず戒名を付けないと、菩提寺のお墓に入るのが難しくなります。お寺はそもそも仏教の修行をする場所ですし、これまでお世話になっているお寺に対する礼儀ともいえます。

 

しかし現代では社会の多様化にお坊さんが合わせて、戒名がなくても俗名のままで葬儀をあげるケースも増えてきています。しかしその場合にはお墓はお寺ではなく、公営・民営の墓地に入ることになります。

 

また別の宗派のお寺の墓地に移動させることになった場合など、一度付けた戒名を付け直さなくてはならず、二重で戒名料が発生するケースがあります。

宗派不問の霊園

一方で、先祖代々お世話になっている菩提寺がない場合、宗派不問の霊園だと俗名でもお墓に入れます。

戒名がなくて困ることとは?

ただし、戒名を付けないことで困ることには、このようなことがあります。

  • 戒名を記した位牌がない
  • お墓が寂しくなる
  • 親戚の目が気になる

実際に、本人の遺言に従って俗名で葬儀をあげたものの、遺族が後に「やはり付けた方がいいのでは?」と考え直して葬儀後に戒名を付けるケースがあります。その他にも親戚付き合いを考えて戒名を付けることもあるようです。

戒名のトラブルを防ぐには

戒名の問題点と、対処法は主に次のことが挙げられます。

 

問題点

対処法

  • 高額である
  • 格の高い戒名がもらえない
  • 家族と戒名料を決めておく
  • 生前に戒名を決め、お寺と家族に相談しておく

 

事前にきちんと決めておくと、遺された者にとって大きな負担になりません。

 

詳しくはこちら>>

生前戒名で戒名料を抑える

生前戒名で戒名料を抑える

生前戒名のメリットは、次の3点があります。

  • 自分が好きな戒名を付けてもらえる
  • 遺された者に迷惑がかからない
  • 相場より安く済む

一例ですが、死後(通常)と生前で戒名料を比較すると、約2倍の差があります。

戒名の内容

通常の費用

生前戒名の費用

15歳以上の男女

△△信士・信女

5万円

2.5万円

○○△△信士・信女

10万円

5万円

院信士・信女

50万円

25万円

成人以上の男女で

社会的地位の高い者

△△居士・大姉

10万円

5万円

○○△△居士・大姉

50万円

25万円

院居士・大姉

70万円

35万円

 

生前戒名は、死後にお金のトラブルが起こることが少なく、おすすめしているお寺もあるほどです。

生前戒名を作る際は、事前に菩提寺と家族に話を通しておきましょう。

 

というのも、普段お世話になっているお寺と、生前戒名を付けてもらったお寺が違うことでトラブルに発展したケースもあるからです。新しい戒名に高額を支払うことになる場合もあるので、注意しましょう。

 

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戒名料の渡し方

戒名料はお布施と同じタイミングで渡す

戒名料は、お布施と同じように不祝儀袋や白い封筒を使って渡します。地域やお寺によって、お布施の中に戒名料が含まれているケースや、別々のケースがあります。

 

  • お布施に戒名料が含まれている場合:お布施袋の中に戒名料も入れて渡す
  • お布施と戒名料が別の場合:別の袋に分けて渡す

戒名料を渡すときは、床や畳に付くのを防ぐために、切手盆か袱紗を使います。

 

詳しくはこちら>>

お布施の渡し方

 

お坊さんに渡すタイミング

主に下記のタイミングがあります。お礼の言葉を添えながら、お坊さんに渡しましょう。

  • 葬儀がはじまる前、お坊さんが控室にいるとき
  • 葬儀・初七日が終わったとき
  • 後日直接お寺に出向く

後日改めてお寺に出向いて直接渡すときは、菓子折りなどを持って行けるので、葬儀当日よりも丁寧に渡すことができます。忘れてしまうことが気になる方は、葬儀のときに渡しておきましょう。

 

詳しくはこちら>>

お布施を渡すタイミングは主に4つ

 

 

※参考

戒名の宗派別タイプ | NKS日本生前戒名推進会

水子供養とご供養の本寿院

水子供養の円宗院(えんしゅういん)

宗旨宗派別価格,お布施の金額,家族葬儀のひまわり

遷霊祭、神道の戒名 | 新田神社

生前戒名ご相談承ります-日蓮宗 本光寺

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